タイで注意すべき不敬罪
以前のブログ「タイ王国と日本国の大きな違いの一つ「不敬罪」」でも書いたタイに行く際に気をつけなければならない法律「不敬罪」。このタイの不敬罪は、世界でも最も厳しい部類に入り、起訴され有罪判決が出れば最長15年の禁固刑が課せられます。さらに、最近では余罪を含め禁固30年の判決が出たりもしてます。
現在、クーデターにより軍が政権を握っているタイにおいて、「君主制の擁護者」を自負する軍が不敬罪に関する訴追を急増しています。本日は、どんなケースで逮捕者が出ているかをまとめてみたいと思います。この不敬罪に関しては、外国人だからといって容赦はされません。「知りませんでした」で許されないので、以下の事例を参考にしてもらえればと思います。
タイにおける不敬罪の例
LINEでタイ王室を風刺するスタンプ利用
このスタンプは王室につきまとい続けているスキャンダルや噂を取り上げたものが中心で、中には国王がサックスを演奏する姿などのものもあったそうです。今回のは販売目的ではなく、ユーザーが自作したものであった。2016年4月
インターネット上に国王と愛犬を風刺するコメント記載
昨年末に死んだ国王の愛犬「トーンデーン」。そのトーンデーンは忠誠と従順さを称賛されていた。その部分をFacebookにてトーンデーンと国王を風刺を絡めてコメントした。2015年12月
米国の駐タイ大使が不敬罪の容疑で捜査を受ける
米国のグリン・デービース大使がタイ外国人特派員協会で、タイ王室に対する不敬罪で有罪となった人びとの刑期が長くなっている事に関して懸念を表明したことに関して。2015年12月
Facebookに掲載された不適切写真に「いいね」を押した
不適切に加工された国王の写真に「いいね!」を押したことにより。写真の具体的内容については明らかにされてない。2015年12月
サイトにて不敬罪に関する過去の判例をイラスト付きで解説
民主主義を尊重するタイ語サイトにて、不敬罪の過去の判例をイラスト付きで分かりやすく解説した。こちらは軍の施設に入れられ再教育が施されている。2015年10月
トイレの壁に王室を批判する落書き
トイレの壁に王室を批判する落書きを書いた67歳男性が禁固1年6ヶ月の実刑判決を言い渡された。2015年2月
タイの法律です
不敬罪に関しては、様々な意見があります。ただ、これはタイの法律ということを認識しなければなりません。法律は過去から学んで生まれたものと私は解釈しておりますので、タイの過去が今の不敬罪を作っているのだと思います。
ですので、私は素直に法律を守ろうと思っております。
この不敬罪関連で日本人が捕まる事だけは避けてほしいと願っております。これからは特に、SNSつまりフェスブック、ツイッター、ラインなどでの表現にも注意を払ってほしいと思います。
ホアヒンにて裸で騒いだアホ達(世界各国渡航禁止だろ!タイで全裸事件起こした日本人。)が間違って不敬罪をしないよう、これからも何度かブログで発信していこうと思っています。
〜thaiuniおっさんのつぶやき〜
表現の自由には、常に責任がつきまとうもの。SNSにおいても同じだと思う。炎上するする側にも責任があり、炎上させる側にも責任がある。だから、できるだけハンドルネームなんて使いたくないと思うんだよね。