最近のタイと日本の麻薬犯罪検挙を比較してみた

タイの犯罪
画像:wikipedia

定期的にタイのニュースでは、タイ警察による犯罪検挙のニュースが流れてきます。昨日も「上東北部12県を管轄するタイ警察第4管区は、11月4から12日に管区内で犯罪の一斉取り締まりを行い、2148人を逮捕し、銃203丁、覚醒剤約7.5万錠、大麻25キロなどを押収した」とありました。タイでの麻薬系犯罪は何となく多いような気がしますが、世界一安全といわれている日本とどれくらい違うのだろうか?と疑問に思い、日本の麻薬検挙などと照らしあわせてみました。

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最近のタイにおける麻薬検挙

まずは、タイのおける麻薬検挙の例をいくつかあげます。

「北部パヤオ県で、麻薬取締法違反などの容疑で792人を逮捕し、覚醒剤の錠剤91万錠、粉末122キロ、銃64丁などを押収」
「バンコク首都警察は、麻薬取締法違反容疑の7人を逮捕し、覚醒剤の錠剤15.1万錠、粉末4.3キロ、現金461万バーツを押収」
「チョンブリ県でタイ人男を逮捕し、覚醒剤の錠剤30万錠、粉末1.5キロ、拳銃1丁を押収。」
「チェンマイ県で、県内14カ所を捜索し、男女6人を逮捕、覚醒剤20.2万錠と銃12丁を押収」

これ、今年7月18日から31日までの約2週間に行われた一斉取締りの結果になります。短期間でこれだけの検挙があるのだから、普通に麻薬などがはびこっているのが想像つきます。

日本とタイの麻薬検挙を比べてみる

では、日本でも毎年麻薬検挙はされたおり、そのデータを調べてみたところ
参照:警察庁「平成27年における薬物・銃器情勢」

 検挙数検挙人数
覚醒剤事犯15,98011,022(591)
大麻事犯2,7712,101(154)

※カッコは外国人人数

去年は覚醒剤事犯だけで1万人以上が検挙されてました。検挙された人数の半分以上は暴力団構成員で、外国人は約5%。また、覚醒剤に比べると大麻検挙人数は1/5になり、暴力団構成員の比率も28.1%と少なくなっています。きっと、大麻より覚醒剤の方が儲かるんでしょうね。

そして、日本の押収量は

覚醒剤429.8kg
大麻草87.6kg(3,355本)
乾燥大麻101.1kg

日本で押収された覚醒剤のほとんどが粉末になります。錠剤は全体の1/6程度です。

日本とは逆に、タイのニュースでは粉末の検挙もありますが、どちらかというと錠剤での検挙が多いイメージあります。今年7月に行われた約2週間の検挙による覚醒剤の量を粉末と錠剤を合わせた全体の量は(1錠剤を0.168gで換算)

覚醒剤粉末123.5kg
覚醒剤錠剤約262.5kg
合計約368kg

なんと約368kg!。タイにおける二週間の検挙だけで日本の年間押収量の3/4になります。やはり、タイでの麻薬は日本とは比較にならないかと。

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日本における外国人麻薬検挙ランキング

やっぱりタイは麻薬絡みが多いんだなと再認識したところで、前に書いた日本における検挙人数にしめる外国人を国別にしてあるデータがありました。

外国人による薬物事犯別、国籍・地域別検挙人員(平成27年)

国籍総数覚醒剤事犯大麻事犯その他
1.韓国・朝鮮2201872315
2.フィリピン13312832
3.ブラジル8968210
4アメリカ79153430
5.タイ434120

ダントツで韓国・朝鮮!そして、フィリピンやブラジルが驚異ってことになります。来日人数「来日外国人数でタイ人は4番目。でも、バレーでめっちゃ怒ってる。」を考えると、韓国・朝鮮、フィリピン、ブラジルは要チェックってことになりますな。

日本での薬物撲滅の為に、入管の方よろしくお願います。

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