タイへの進出は慎重に。こんな人には騙されるな!

こんな仕事してます

約5年前、私もタイへ事業進出を考えていました。ただ、何をするかは決めてなく、良いものはないかとタイ訪問を繰り返していました。その時に出てきた中の一つが「ヨガ教室」でした。その情報を日本で入手し、スグに現地確認をしました。しかし、当初の情報にはマイナス要素が多く含まれており、その投資はやめることにしました。

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タイへの進出は慎重に。こんな人には騙されるな!

このようなケースとは別に、日本人がタイ進出をしたが思い通りに行かないことは多くあります。普通に考えれば、進出しないでしょ!?という案件でも、飛びつく人がいます。当然、決断をした本人が全ての責任を負うわけですが、決断をする前に「ちょっと待って」と言いたくなる案件も沢山ありました。本日は前にも書きましたが「今年は東南アジアへ!タイ進出する上で基本的なこと。」、タイ進出を考えている方に1%でも成功の確率をあげてもらいたく、最近気になった注意すべき人物像について書こうと思います。あくまでも、私からみた注意すべき人物なので、タイ好きおっさんの一つの意見として読んでもらえたらありがたいです。

2017年現在のタイ経済

まずは、日本企業の現状把握として、ここ数年のタイにおける日本企業の投資件数と投資額の推移は以下になります。

件数金額(バーツ)
2012年7613484億3000万
2013年6862904億9100万
2014年4171819億3200万
2015年4511489億6400万
2016年284795億9900万

備考:タイ国投資委員会(BOI)認可ベース
参照:日本貿易振興機構(JETRO)

タイの2017年6月に発表された第1四半期の実質GDP成長率は、前年同月比3.3%となりましたが、私が声高に「タイへ進出しましょう!」と言ってた数年前と違い、あきらかに経済減速が進んでいます。そして、日本企業が投資する額も大幅に減少。ただし、2017年日本の実質GDB成長率の予想数値は1.2%となりますので、日本よりは良いことは確かですね。

そして、昨日のタイニュース。

「タイ・レストラン協会のタニワン会長によれば、景気減速による購買力低下のせいでレストランで食事をする人が減っているという。今年上半期(1-6月)の売り上げは有名レストランで2、3割減。レストランによっては半減したところもあるという。」

タイにおける食品産業の売上は年間1兆1000億バーツ(約3兆3000億円)とされています。ちなみに、日本の外食産業だけの年間売上が23兆2000億円(平成24年)になります(参照:「食品産業動態調査」農林水産省大臣官房食料安全保障課)。有名レストランなどの高級志向マーケットが大幅に減少していると予測でき、この影響は現地日本人経営飲食店にも影響出てると思われます。屋台などでは1食50バーツとかで食べれるけど、日本食は数百バーツになりますからね。影響が出てないはずがありません。

このデータだけでも、「今、タイ事業進出はそう簡単ではない」ということが分かります。そして、飲食や食品関連事業は特に厳しいということ。こんなタイに「いま進出すべきですよ!」という人は信じちゃだめです。前にも書きました「タイ進出企業は要注意。日本料理店さんには読んで欲しい。

とは言いつつ、日本のGDP成長率の3倍あるので、日本で頑張るよりは可能性が高いのも確かですけどね。

タイ進出でこんな人に騙されるな

このようなタイ経済で、タイをハブにした東南アジア展開を視野に入れた、タイへ積極的に進出する企業は凄いと思います。タイ周辺の東南アジア諸国への進出も簡単でないはず。現状を把握した上で、あえて挑む企業は応援したいと思います。ただし、しっかりとした情報を持たずに、挑む人が失敗するのは目に見えています。

私もタイ事業進出をお手伝いしてきて、いろんな人に出会いました。運良く騙されることはありませんでしたが、これも自分の直感を信じてきたからだと思います。一人でも多くの方にタイへの進出を成功してもらいたいので、タイでこんな人には注意というのを2つ書きたいと思います。あくまでも、私の直感になりますので、全てが当てはまる訳ではありません。その点だけご承知おき下さい。

・煽る系の人
「今がチャンスです!」「この機会を逃したらもったいない」「今やらないでいつやるの?」等と、結論を急いでくる系の人。これはブログやSNS、もちろん対面でも同じです。これって、実は私も書いてた覚えがあります。その時って仕事が欲しくて仕方なく、自分で言うのも何ですが、あまり現状が見えてなかったと思います。そんな発言をしてた頃は、まだ経済が良かったからマシでしたが、いま同じ様な発言をしている人は注意が必要。全く見えてない人が多いと思います。

・任せろ系の人
「知り合いにいるから紹介するよ」「その手は得意だから任せて」等と、一旦は全てを引き受ける系の人。この系の人は、海外在住に人に多いと感じています(あくまでも私の感覚)。それを頼りに仕事を進めると、実は知人とかいなく、詳しい知識も無いということが多くあり、仕事がストップということが多くありました。そしてゼロからのやり直し。この系は、良い人が多いのですが、仕事として組むにはクエスチョンが付きます。仕事が進むか早めに詰めた話をすべきです。進めてた案件がゼロって、本当に疲れますから。

私の好きなスタンス

最後に、こんな人と仕事をしたら良いと思うスタンスを紹介したいと思います。

私のおすすめしたい仕事スタンスは「いくつかの選択肢を提示してくれて、決定後にサポートしてくれる」。

実はこれ、私も心がけているスタンスでもあります。前職で役員をしてましたが、その時の社長が「お金を稼ぐ為の手段が最優先」でした。「お金を稼ぐ」は経営として間違いではないのですが、商売相手のことは二の次になり、結局はお金を取るだけで終わる事が多く、後でクレームが入らないことばかりを考えていました。いわゆる詐欺に近い商売。そんな商売をやってきたからわかるのかもしれません、怪しい人。

でも悲しいかな、こんな詐欺的な人が多いのも現実。小金から大金まで、何とか巻き上げようとあの手この手を使う人たち。正直、嫌いな人種です。

厳しい時期にタイ進出を考えている人は応援をしたい!しっかりと現状把握をして、どう戦略を練るかが重要になります。現状も分からずに成功はありえない。日本で事業するより東南アジアの方が可能性が高いのも事実。いろいろ慎重に決断しながら進めていって欲しいと思います。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
前の会社をやめた時、「相手にとっても私にとっても有意義になる仕事をしよう」と決めた。それが現在の私のスタンスなのだ。