タイへ愛犬を連れて行きたい。それは慎重にお考え下さいませ。

タイの法律
タイの動物病院。

数年前、在京タイ大使館に勤めている友人から「タイへペットを連れて行きたいのだが、どうしたら良いですか?」という問い合わせが多いと聞き、これはビジネスとしてタイ関連で困っている人の手助けができるのでは?と思い調べたことがありました。調べた結果、タイへペットを持っていくのは手続きの煩雑さはありますが、さほど難しいことではないことが分かりました。簡単とは言えませんが、愛犬や愛猫の為なら頑張れる範囲。ただ、問題は日本へ戻ってくる時。これはかなり大変でした。
本日は、タイと日本それぞれに愛犬を連れて行きたいと考えている方へ、それぞれの注意点を整理してみようと思います。ただ、ペットといってもいろいろな種類がありますので、今回は犬と猫に絞ります。その他は、参照サイトを紹介しますので、そちらでご確認下さい。

タイの動物病院。
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タイへ愛犬・愛猫を連れて行く

まずは、比較的簡単な方から。全ての書類を用意し手続きをする期間は約1ヶ月程度、要領よくすればもっと短くもできます。流れとしては以下になります。

①手続き問合せ
②申請書類を集める
③申請書類を提出
④ペットと一緒に出国

注意として、
①は動物検疫所やタイ大使館、利用する航空会社などに問い合わせると、いろいろ最新情報が分かります。
②犬の場合、輸出申請書、マイクロチップの装着日と番号を確認できる書類、狂犬病予防注射済証、混合ワクチンの注射証明証、狂犬病抗体検査証明証、タイ政府発行の輸入許可証、など。

これらの手続きは電話で聞けばスムースに進められます。手続き代行業者もあるようですが、愛犬の為にご自身でやったほうが良いんじゃないかと、個人的には思います。

問題は逆のタイから日本への場合。

タイから日本へ愛犬・愛猫を連れて行く

多くの方もご存知だと思いますが、タイから日本へ愛犬を連れ帰るのは大変です。それは過去ブログでも何度か触れた、タイには狂犬病があるから。
犬好きも犬嫌いもタイでは狂犬病に注意。
やはり注意をしたいタイの狂犬病、発生エリアをチェック

2005年に日本では新しく検疫制度が施行され、狂犬病フリーの大臣指定地域以外からペットを連れて帰る時は、様々な手続きが必要になりました。そして、タイは毎年狂犬病のニュースが話題になっていますので、もちろん大臣指定地域以外になります。

最大の注意点としては、タイへ愛犬・愛猫を連れて行く準備期間が1ヶ月に対して、タイから日本へ愛犬・愛猫を連れて行く準備期間は最低7ヶ月必要になること。その手続きを簡単にまとめると。

・マイクロチップによる個別識別
・狂犬病予防注射
・狂犬病の抗体検査
・輸出待機(180日以上)
・事前届出
・届出受理書
・輸出国政府機関証明書
・出国前の臨床検査
・到着予定の連絡

この中でも輸出待機ってのが注意で、採血日から日本到着時まで180日以上経過する必要があります。その前に行われる固体識別や証明内容に不備があると、日本到着後に更に長期間(180日以内)の係留検査が必要となる場合もあるそうです。
更に詳しく知りたい方は「在タイ日本国大使館」ページを参照下さい。動物によって申請機関も違ってくるところが日本っぽいかも。

つまりは、突然、帰国しなくちゃならないとかなっても、半年以上は愛犬・愛猫を連れて帰れないってことになります。だから、ペットをタイに連れて行ったら、すぐに「ペットと私の半年計画」を立てた方が良いということになるんでしょうね。

タイへ愛犬・愛猫を連れて行く時は、帰りはどうするのか?を最初に考えてから決めて下さい。まぁ、タイへ連れて行こうと考えている人は、ずーっとタイに住もうと考えている人なんでしょうが、人生は何があるか分かりませんからね。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
今まで犬2匹、猫2匹飼ってきた私から思うこと。タイへ愛犬・愛猫は連れてい行かない方が良いと思う。6時間のフライトしかり、ペットにとって気候・病気・衛生面で良いことは一つもない気がする。