ラープの豚肉から食中毒で死亡。タイでの食中毒はご注意を。

タイのこと

今朝、ニュースをチェックしていると「タイのナーン県で、豚生肉のラープを食べたタイ人男性4人が病院に運ばれ、うち1人が死亡していたことが明らかになった。」が目にとまりました。

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タイでの食中毒はご注意を!

死亡したのは52歳の男性で、知人のパーティーで振舞われていた豚生肉のラープを食べた2日後に嘔吐や血便、間接まひなどの症状が出て病院に搬送されたとのこと。死亡した男性は「豚レンサ球菌」に感染をし、髄膜炎を起こしたと見られているそうです。他3人は命に別状はないとのことでした。

日本人の感覚として、「豚生肉」ってやばいでしょ!?と思うのですが、、もし私がタイ人とか日本人の知り合いからタイで振舞われたら、普通に食べちゃうだろうなと思ったりする。今一度、食中毒の怖さをしっかりと認識しておこうと思い、豚レンサ球菌について調べてみました。

食中毒が起きた生肉のラープ

これは牛肉のラープ。食中毒のラープとは別物になります。もち米と一緒に食べたら美味しいだろうな~ 画像:http://p.twipple.jp/tRyIE

まずは、ラープという料理を知らない方に少し紹介します。
ラープとはタイの東北地方やラオスの肉類を使ったサラダの一種。たっぷりのハーブと肉を和えた料理でタイの東北地方ではポピュラーなものになっており、肉には鶏、牛、豚、アヒル、七面鳥などが使われることが多い料理。基本はひき肉だけど、薄くスライスした肉を和えたヌアアムトックというのもポピュラーなメニューの一つになります。これを常温でもち米と一緒に食べます。私は鶏と豚肉のラープ(熱処理されたもの)を食べたことありますが、ぴりっと辛くビールにぴったりの料理です。

今回、食中毒が起こったのが、豚生肉を使ったラープ。生肉のラープには通常は血をいれて食べるそうで、タイ東北部では普通に食べられている料理。
「危なくないの?」って思いますよね?って今回の食中毒になるわけです。

食中毒の豚レンサ球菌とは

今回の食中毒の原因となったのが「豚レンサ球菌」とされています。この菌はレンサ球菌症として世界中の養豚国で発生しており、日本においても毎年発生しているとのこと。感染した豚は敗血症や髄膜炎、心内膜炎、肺炎、関節炎など様々な病態を示し、特に若い豚が感染しやすいそうです。現在はワクチンがあり、日本国内でも販売されています。

豚レンサ球菌による感染症は、豚および豚肉を扱う職業に従事する人に疾病を起こすことが多く、感染した豚に接触した際に傷などから感染すると考えられています。潜伏期間は数時間から3日間におよび、人の感染症では可能性髄膜炎が多く、聴覚障害や運動失調、まれに敗血症により多臓器不全を起こすこともあるそうです。

日本でも聴覚障害を起こした事例もあがっております。また、2005年夏の中国四川省においては、約1ヶ月半で215名が感染し、39名が死亡するという集団感染も起きています。
思ったとおり、本当にヤバイ菌ってことですね。それ以上に中国がやばいかも。

豚レンサ球菌の対処法

上記にも書きましたが、日本でも毎年のように発生しています。しかし、さほど話題に上がったのを聞いたことがありません。勝手に解釈すると、しっかりと対処をすれば、一般的には安全だということになるのかと。ですので、注意点や対処法は頭にしっかり叩き込んでおきたいと思います。

注意点
1.豚に触れる部分に外傷がある人は、生の豚肉を扱う際に手袋を着用する。
2.豚肉を調理した後に、手洗いと調理器具の洗浄をしっかりする。
3.豚肉は表面だけでなく内部まで火を通して食べる。

この菌、肉全体を70度以上の温度で加熱する調理をすれば死滅します。

そして、日本では大丈夫でしょうが、タイやラオスなどで食事をする機会がある人や、豚に接する生活をしなければならない人は、以下のことも注意した方が良いのかな。

・病気の動物をと殺しないこと。
・死んだ動物を食べたり食品にしないこと。
・防護服を着用し、全ての傷は確実に覆うこと。
・と殺地区と、食品加工区域は区別すること。
・作業後は体はしっかり洗うこと。

タイで生ものは最新の注意を

「生がやばい」って、分かってはいるけど美味しさに負けたり、知り合いに進められると食べちゃったりするんですよね。私もタイでは日本でも注意が必要な生牡蠣を何回も食べたことありますし、日本で食べれなくなったレバ刺しも食べました。そして、偶然かもしれませんが、一度も腹痛になったことなく、もちろん食中毒にもなっていません。私の胃腸が丈夫なのかな?笑

参照画像:http://www.ryokotrading.co.th/

でも、今後は食べるのは控えようかと思っています。

その理由は、タイ語学校の先生が「タイでは生は一切食べない」と断言していたからです。
先生に「理由は?」と聞くと、
「危ないのがわかっているのに食べないのは当然でしょ」と。
当然ですわな。ちなみに、先生はハムも食べないって言ってました。

先生は、薬品製造会社のお嬢様で、両親から「生は食べるな」と教わって育ったそうです。しっかり調理したものしか食べないと言ってました。タイで育ったタイ人がやばいと思っているものを、タイで育ってもない外国人が食べるっておかしいですよね。ってな訳で、今後はタイにおいて生は極力(笑)避けることにしました。

みなさんも、注意をして下さい。
ただ、その先生以外は「大丈夫よ」というタイ人も多くいます。タイ人は生牡蠣とかバンバン食べてますしね。あくまでも、自己責任ってことになるのかな。

最後に、肉の種類だけタイ語覚えておいた方が良いと思うので、簡単なタイ語を。

「豚」 หมู ムゥー
「牛」 วัว ウワ
「鶏」 ไก่ ガイ

もし生だったら、何の肉かを食べる前に聞いてみて損はありませんよ。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
タイで食べた生牡蠣は美味しかったなぁ。日本ではそんなに好きじゃなかったけど、にんにくを揚げたのやハーブと一緒にライムを絞って食べるとさっぱりした口当たりがたまらなかった。。やばい、また食べちゃいそうだ。一度、痛い目を合わないと学習しないのかもしれません、自分。