タイ人と日本人のインターネット利用時間からみえるもの。

タイのビジネス

電子取引開発機構(ETDA)によるタイ人のインターネット利用調査で、タイ人のインターネット利用時間が1日6.4時間となり、前回の調査の6.9時間より少し減ったとありました。そして、バンコクと都内に住む市民の利用時間は1日平均約6.87時間、地方都市に住む人は1日平均約6.37時間となったそうです。
ある程度は予測してましたが、タイ人がこれほどまでインターネットを利用していることに驚いた方も多いのではないでしょうか?今日は日本人とタイ人のインターネット利用状況を比較しながら、タイ人用のインターネット戦略を考えてみようかと思います。

画像:http://mamasup.me/
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タイ人と日本人のインターネット利用時間比較

まずは、1日の利用時間について比較してみます。

タイ人6.4時間
日本人2.7時間

※日本人の時間はニールセンネットビューデータ(2015年)参照
※日本人利用時間はPCとスマホ利用時間の合計になります

日本人データが2015年と少し古いですが、ここ一年で爆発的に利用時間が増えたとは考えられないので、ある程度は信憑性のある数字かと思います。

あくまでも、調査元が違うので参考値とはいえ、日本人とタイ人ではインターネット利用時間が倍以上も違ってます。情報収集やらゲームやらSNSなどの利用を、日本人よりタイ人の方が積極的に使っていることになります。

また、タイ人の性別利用時間をみてみると

男性女性トランスジェンダー
タイ人約6.47時間約6.38時間約6.98時間

※トランスジェンダーとは自分の性別に違和感を感じている人になります。

男性女性の利用時間がほぼ同じになり、トランスジェンダーの利用時間一番多いという結果が出てました。また、タイ人がインターネットを利用する端末の85%以上がスマホになります。ほぼスマホでインターネットを利用していることになります。

そして、日本人の利用時間については、まとまった数字がありませんでしたので、スマホを利用した時間の男女の年齢別でみてみると

スマホ利用時間男性女性
日本人(29歳以下)1.73時間2.40時間
日本人(30〜40代)1.40時間1.80時間
日本人(50歳以上)1.02時間1.20時間

日本人の場合はスマホ利用時間のみなので、正確に比較はできない部分はあるのせよ、日本人の場合は女性の利用時間が多く、特に若い世代は年配者の倍以上。女性と若い世代中心に、若い世代がスライドしてきますので、今後も利用時間が増え続けると予測されます。

私は1日に8時間以上はインターネットを利用していますので、日本人平均としては疑問の残るところがあります。例えば。ポケモンGOなどのスマホゲームの流行にも利用時間が変わるような気も。また、都心部と地方でも利用時間の格差もあると思われます。東京への通勤電車や山手線内はスマホいじっている人ばかりですから。日本においても、インターネット・スマホ対策は重要というのが分かります。

どちらにしても、このデータから分かる事は、タイ人は性別にあまり区別無く利用度は高くなっており、明らかに日本の利用マーケットとは違うことが分かります。

インターネット利用時間からの広告戦略

前々から、このブログで伝えている事になりますが、タイで商売するにはインターネット戦略が必須であり、特にSNSの有効であります。ちなみに、日本人マーケット対象に小さくやるならインターネットとかあまり関係ありませんので。

そして、スマホ対策が必要不可欠になります。

本日も銀座へコンサルに行った際に、このスマホについての話が出ました。スマホ用ページにするのは最低限で、ランディングページをどのように作り上げて行くのか?そこからの誘導をどうするのか?とても単純に考えるべきことが、できていないWEBページが多いです。特に日本は。

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商品別に考える

ただし、商品によってはWEB戦略が使えないこともあります。向いてない商品を無理やりにWEB戦略と絡める必要は無く、その商品にあった戦略を考えることが生き残る方法かと思います。

タイと日本ではインターネット利用状況が違うので、日本でWEB戦略に苦戦をしていても、タイでは成功するということがあります。わざわざ日本で苦労してちょっとの利益だけしか上がらないなら、タイへ行って東南アジア全体を考えた商売をしてみたらと思うんですよね。地方で元気に頑張ってる企業は、次は東南アジアって思うべきかと。
そういう戦略を考えて、いくつかの地方銀行さんはタイの銀行と提携を結んでいますからね。そんな方のバックアップをしてあげたいかな。

〜thaiuniおっさんのつぶやき〜
タイで成功している日本中小企業は多くありません。理由は沢山ありますが、根本であるマーケット分析が間違っていることが多いかと。日本ではないタイマーケットをしっかり考え抜くことが重要なんですよね。

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