偽ブランド品を日本に持ち込むと刑罰があります。

タイの法律

こんにちは、タイウニです。

本日は、タイで売っている偽ブランド品を、日本に持ち帰れるか?について。

ついついマーケットで、強引な押しで買っちゃったなんてことがあるかも。

でも、それは気を付けないと大変なことになります。

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日本に偽ブランドを持ち帰ると刑罰

タイの屋台

先に結論から言うと、偽ブランド品を日本へ持ち帰るのは違法です。

いくら安いからと言って、買うことはやめた方良いですし、これで儲けてやろうかな、なんてどんでもない。

もし関税に見つかったら、没収は決定で、最悪は罰金か禁固刑まで。

本当に注意して下さい。

タイ街中にある偽ブランド品を持ち帰っても刑罰

タイ・バンコクは買い物天国としても有名ですが、偽ブランドも多く売られています。

タイのニュースを見ていると、よく偽ブランドを摘発して押収したり、その場で破棄したり燃やしたりと警察がイメージアップとも思われる映像が出てきます。

でも、実際は街中では沢山の偽物が販売されてますし、それを購入する外国観光客も多く見かけます。

15年前に私もパッポンのナイトバザールで見たこともないIWCの時計があり、値段を交渉したことがあります。

最初4000バーツだったのが最後は700バーツになったのを覚えてます。

実際はIWCと書いてあっただけの模倣品ともいえない品物でした。購入はしませんでしたけど。

タイでは衣料品を含め、多くの偽ブランドを購入できますが、観光で行った際に日本に持ち込むと法律違反です。

これって誰でも知っている事だと思うのですが、実際の刑罰はどうなのか?を調べてみました。

持ち込んだ偽ブランド品を販売した時の刑罰

タイ人に人気のオニツカタイガー。タイでは偽物も出回っているようです。
タイ人に人気のオニツカタイガー。タイでは偽物も出回っているようです。

まずは、購入したものを転売した場合。

商標法78条にて、商標権侵害にあたり、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方を科せられる。

そして、相手に本物だと偽って販売した場合。

刑法246条にて、詐欺罪にあたり、10年以下の懲役刑。

ちなみに、オークションに出品しただけでも

商標法78条の2にて、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方を科せられる。

はい、ちょっと重い違法行為です。

日本で偽物ブランドを公然と売っているところはありませんし、あったとしても直ぐに摘発されますから、タイで購入した偽ブランド品で商売するのは難しいですね(誰でも知っているか)。

実際には、悪質だと判断されたものが摘発されているようですが、悪質でなくても法律違反であることは間違いありません。

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偽ブランドを自分用に持ち込んだ時の刑罰

では、販売でなくて自分の為に海外から持ち込んだ時。

関税法69条の11により、商標権を侵害する物品の輸入は禁じられており、7年以下の懲役もしくは700万円以下の罰金、またはその両方が科せられる。

個人的な使用でも国内には持ち込めません。

上記の刑罰は悪質な場合のようですが、偽物と知らなくて持ち込んだ場合でも、任意放棄ということで税関で処分されます。

私の友人は、成田空港で偽ローレックス時計を没収されてました。

せっかく時間とお金を使って買ったのに、没収されるって悲しいですよね。

輸入差し押さえれた偽ブランド押収品目

でも、このような法律を知っているのか知らないのかは分かりませんが、関税による商標・著作権侵害製品の押収は後を絶えないようです。

2012年、2013年、2014年と押収件数は700件以上ありました。製品数は減っているようですが、押収品の単価は上がっているようです。

最近のタイでは精巧なものが多く出回っているということかもしれません。(関税局※商標・著作権侵害製品のみ押収 より) 押収品のブランドを押収額順で見てみると

1.アディダス(ADIDAS)
2.レイバン(RAYBAN)
3.オークリー(OKELY)
4.ナイキ(NIKE)
5.シャネル(CHANEL)
6.ロレックス(ROLEX)
7.ジョニーウォーカーレッドラベル(JOHNIE WALKER RED LABEL)

押収品額では順位が違いますが、どちらにしても一位はアディダスでした。

押収品目を見てみると。

1.DVD,VCD,CD
2.衣料品
3.メガネ
4.バッグ
5.靴
6.腕時計
7.酒類

少し不思議なのが「酒類」。もしかしたら3本までの制限を知らないで持ち込もうとして押収されたんじゃないかと推測します。

それにしてもジョニーウォーカーレッドラベルが人気があるってのだけは分かりました。

平成30年1~6月までの税関における知的財産侵害物品の差止状況では、

・医薬品(商標権)
・東京オリンピックピンバッチ(商標権)
・トトロスマートフォンケース(著作権)
・iphoneのイヤホン(意匠権)
・インクジェット(特許権)

以上が多かったようです。
参照:財務省ページ

タイにおける偽ブランド押収品

それと、最後にタイでは模倣品防止対策として2013年は強制調査件数1万515件、押収品数298万点以上、2014年は強制捜査件数9022件、押収品数114万点以上と政府として積極的に行動しています。

しかし、その押収品の中の日本ブランドとして突出して多いのが2ブランド。

・オニツカタイガー
・カシオ

このふたつのブランドはタイ人に人気なのですね。

ただ、2014年押収数114万点のうち、オニツカタイガーは約550点、カシオは300点となるので、模倣品全体としては少なくなります。

やっぱり、世界ブランドの模倣品がお金になるのでしょうね。

タイ旅行でブランド品を買う時は十分に注意をして下さい。押収されたらお金と時間が無駄になりますから。

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