2016タイの人気ブランド by YouGov

タイのこと

「オニヅカタイガー」「イッセイミヤケ」はタイ人に人気ということは、多くの人が知っています。では、日本のブランド以外でタイ人好きなブランドの傾向ってどんなのがあるのか?とても興味があるところ。
そこで、タイ人がどんなブランドを支持しているのか調べてみたところ、タイにある調査会社である株式会社YouGovのWebサイト掲載している2016年版(2015年調査)のブランド支持率ランキングなるものがありました。また2016年半期調査のバズランキングがありましたので、日本とタイを比較してみます。

スポンサーリンク

タイ人が指示しているブランドランキング

タイ人が支持している人気ブランドはジャンル別になっており、「自動車部門」「ファッション部門」「インターネット部門」「クイックサービスレストラン・カジュアルダイニング部門」「携帯端末部門」「金融機関部門」「電子商取引部門」「パーソナルケア部門」と別れています。それぞれのベスト5は以下になります。
参照:https://th.yougov.com/en-th/find-solutions/brandindex/brand-advocacy-rankings/

自動車部門

ランクブランドスコア
1位トヨタ67.5
2位ホンダ65.1
3位ベンツ62.5
4位BMW62.4
5位いすゞ54.8

やはり1位はトヨタでした。タイでは多くのトヨタ車が走っており、タクシーのほとんどはトヨタになります。ホンダが2位とは少し意外でした。そして、日産やアウディが入らずに、いすゞが入っているのも意外な部分。上位に3社日本ブランドが入っています。

ファッション部門

ランクブランドスコア
1位ユニクロ67.7
2位ナイキ63.2
3位アディダス61.5
4位リーバイス59.0
5位コンバース50.9

おお!ユニクロが1位!タイでは高級ブランドイメージがあるユニクロ(私的に思っている)。バンコク都内にある多くのショッピングモールに入っており、高級感を漂わせています。ナイキ、リーバイス、コンバースとアメリカ産のブランドになり、ファッションではアメリカが人気あることが伺えます。ちなみにアディダスはドイツ産のブランドになります。

インターネット部門

ランクブランドスコア
1位Line72.8
2位Facebook70.9
3位Google63.8
4位YouTube60.7
5位Chrome50.5

タイ人がSNS好きってのが分かるランキングになってます。LineもFacebookもスコアが70を超えているので、タイ人の多くがこの二つを利用しているようです。やはり、タイでの販売戦略などを考える上では、SNS戦略は外せない一つになるかと思われます。

クイックサービスレストラン・カジュアルダイニング部門

ランクブランドスコア
1位シズラー42.1
2位MKレストラン41.7
3位スターバックス39.6
4位スウェンセン38.1
5位Fuji36.4

日本ではさほど有名でもないシズラーが1位。食べログで調べたところ、日本には9店舗あるようです(2016年12月現在)。ちなみに世界には348店舗あり、50年以上の歴史を持つアメリカカリフォルニアスタイルのレストランになります。MKとFujiはタイの会社ですね。Fujiが5位に入っているのは、タイにおいて日本食が人気なのがわかります。

携帯端末部門

ランクブランドスコア
1位iphone75.5
2位Apple68.5
3位iPad55.0
4位Samsung Galaxy54.4
5位Asus Zenphone51.8

「iphone」「Apple」「iPad」って同じやないのって思うのは私だけかな?つまり、アップル製品が圧倒的人気ってことになりますね。韓国のギャラクシー、台湾のエイスースがランクインしているのに日本のメーカーがない。やはり、携帯端末において日本のメーカーが世界に遅れを取っているのが分かります。ガラケーなんて、自社だけの利益ばっかり考えているからこうなるんですよね。。

金融機関部門

ランクブランドスコア
1位Visa51.8
2位Kasikorn51.1
3位TMB50.6
4位Krung Thai46.0
5位Siam Commercial45.9

タイの銀行を差し押さえて、Visaが1位というのが面白いですね。また、タイの総資産1位のバンコク銀行がランク外になっています。

電子商取引部門

ランクブランドスコア
1位Apple store73.4
2位Google play67.3
3位iTrueMart65.7
4位Central Online Shopping65.5
5位Amazon63.5

端末から考えるとアップルストアとグーグルプレイが上位に来るのはわかりますが、アマゾンが5位というのが意外でした。日本で言えば、少し前に楽天が人気あった頃ってことになるのかな。それとも、タイのeコマース関連会社がアマゾンに対抗しうるサービスを展開しているのかもしれません。

パーソナルケア部門

ランクブランドスコア
1位エスティローダー53.7
2位ランコム51.0
3位メイベリン49.4
4位ロレアルパリ49.3
5位ジレット48.9

「エスティローダー」と「メイベリン」はアメリカニューヨーク、「ランコム」ろ「ロレアパリ」はフランス、「ジレット」はアメリカボストンになります。資生堂あたりに頑張って欲しいところです。

タイ人に人気ブランド総合トップ5

2016年(2015年調査)総合トップ5

ランクブランドスコア
1位iphone75.5
2位Apple store73.4
3位Line72.8
4位Facebook70.9
5位Apple68.5

携帯端末、SNSが上位を占めてました。6位にユニクロ、7位にトヨタが入っています。

そして、2016年半年のデータもいれた最新のブランドトップ5は以下になります。これらのデータからタイの販売イメージが何となく浮かんでくる思います。

2016年半期のバスランキング(日本とタイ)

2016年半期のバズランキング(最もpositive noiseがあったもの)がありましたので、タイと日本を比較してみました。カッコ内はスコアになります。
参照:http://www.brandindex.com/ranking/2016-mid

ランクタイ日本
1位Facebook(56.5)楽天(30.1)
2位Line(49.4)楽天カード(26.7)
3位YouTube(44.6)SK-Ⅱ(25.5)
4位Toyota(41.8)ユニクロ(25.1)
5位Apple iPhone(41.0)ANA(25.0)

うーん少し疑問が残る結果。楽天とか楽天カードとか上位にくるかな?調査方法が不明なので、なんとも言えませんが、少なくともアーリーマジョリティに聞いたものでないことは確かかな。だって、楽天の第3Q(7~9月)の前年比率において、かろうじて連結売上は前年UPしてますが営業利益は前年割れしてますもん。楽天が盛り上がっていると感じることが一切ないし。。いち参考資料として見るのが良いかもしれません。

ただし、スコアをリンクさせてマーケットを分析するには良いかもしれません。タイの場合は50前後ですが、日本の場合は30以下になっています。もしかしたら、日本でバズるって難しいのかもしれませんね。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
こちらの調査はスコアがかなり関係しているような気がします。私が聞く範囲でのタイマーケットは、こちらの調査とのズレが少ないのですが、日本はスコアが30前後になるので、タイの30前後と同じような解釈が良いかと思いました。多分、タイのそれを聞いても知らないレベル。

タイに関する相談はお気軽に♪
↑ ↑ ↑
タイ関連商品の調査・マーケティングも承ります。

スマホもってない人だったらこのランキング5位のエイスース辺りをあげると喜ぶかもしれませんね。
iphoneが一番良いだろうけど、正規店で買わないとハズレがあるみたいだし高いよね。