犬好きも犬嫌いもタイでは狂犬病に注意。

タイのこと

ども!タイウニです。

本日は、タイでの狂犬病について。

犬好きだからって、無闇に近づかない方が良さそうです。発症したら治らない病ですからね。

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犬好きも犬嫌いもタイでは狂犬病に注意。

タイ・バンコク都庁の発表によると、バンコクの野良犬は推定約10万匹、飼い犬は推定約60万匹おり、野良犬が年々増え続けているいるそうです。2002年にウタイタニに作った8000匹収容可能な野良犬の保護施設は、現在は5550匹となり拡張を計画中とのこと。


タイ・バンコクに行かれた方ならご存知の方が多いと思いますが、バンコクの街中には野良犬(繋がれていいない犬)がたくさんいます。私は犬好きにな方なので、さほど気にせずに街を歩けますが、犬嫌いの人にとっては恐ろしい道(野良犬がうろうろしている)が多くあります。犬が好きであろうと嫌いであろうと、タイを好きになって欲しいと思うので、タイでの犬の扱いについて書きたいと思います。あくまでも、犬好きの私から見た視点になりますので、その点はご承知おきください。

タイは暑いですからね~ 画像:twitterより

タイにおける犬の扱い

タイの街を歩いていると、そこらじゅうに自由な(繋がれていない)犬がたくさんいます。歩道のど真ん中やコンビニの入口など、またはレストランの中で寝てたりします。タイの暑い国柄か、動きは緩慢で人が近づいても気にすることなくのったりしています。時に店員とかに動けと指図されると、のこのこ歩いて邪魔じゃないところで再度寝たりします。そして私がタイで見たほとんどの犬は小型犬ではなく中型犬でした。

外国人であり犬好きの私からは、タイは「人と犬が共存している」風に見えます。ただ、元々タイにおいては「犬は全ての動物の中で最も身分が低い」という認識があったようです。それでもタイは仏教徒の国、昔から生き物を大切にしてきたのでしょう、日本のように怒鳴って追いたてたり殴ったりすることが少なかったからのなか、日本の犬に比べ人間に対しての警戒心が少ないと思われます。

タイにおける犬の扱いが変わってきたのは最近と言われています。現プミポン国王が野良犬の施設を視察した時に、もらってきた犬にトンデーンと名付け可愛がったのがきっかけになったと。王様と愛犬トンデーンとの心温まる交流を書いた本がベストセラーになったことも手伝ったと言われています。

私が見てきた範囲では、タイにおいて犬は日本における「可愛がっている野良猫」みたいな感じかなと。ただ、数は東京の野良猫の比でなく、街中にうろうろしています。そして、うろうろしている犬の中に狂犬病を持っているものがいることが日本と大きな違いになります。

狂犬病について

以前、東京で犬を飼っていた時に狂犬病予防接種をした覚えがあります。ここ数年、日本においては狂犬病発症事例がありません。私を含め、日本人の多くが狂犬病は言葉だけ知っており、症状や対策をしらないと思うので、基本知識だけ調べてみました。知ってる方はスルーで。

【狂犬病】
・病原体
狂犬病ウイルス
・感染経路
狂犬病にかかった動物(罹患動物。アジアでは主にイヌ)に咬まれた部位から、唾液に含まれるウイルスが侵入。
・潜伏期間
人:1~3ヶ月 犬:2週間~2ヶ月程度
・症状
人の場合、発熱、食欲不振、噛まれた部分の痛みなどからはじまり、不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状、最後には呼吸障害。
・死亡率
発症後は100%死亡
・治療方法
ワクチン接種

はい!発症したら100%死んでしまうウイルスです。

少し古いデータになりますが、WHO2004年の世界発生状況によると、狂犬病による世界の年間死亡者数推計は55000人。そのうちアジアでは31000人が死亡。その中でWHOへ報告された死亡者数によると、2008年にタイでは9名でした。思ったより少ないと言ってよいかと。
タイとは比べ物にならないやばい国が、2008年報告のインド20000人、中国2466人、フィリピン250人。2006年報告のパキスタン2490人、バングラディッシュ2000人、ミャンマー1100人。
レベルが違う。。

※参照:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/

タイにおける狂犬病

2015年8月タイ畜産省は、タイにおける放浪犬の60%以上が狂犬病に罹っていると発表しました。タイには約850万頭の犬がおり、その内700万頭が放浪犬です。毎年約340万頭の放浪犬が生まれているそうです。このデータからすると、タイでは高い確率で狂犬病ウイルスを持っている犬と接触する機会があることになります。
※参照:タイにおける狂犬病(鹿児島大学名誉教授 岡本嘉六)

ちなみに犬の狂犬病の症状は、性格の変化と異常な行動からはじまり、興奮状態になり目に入るものを頻繁に噛むんだり、光や音の突然刺激に過剰な反応を示し、全身麻痺による歩行困難状態になり死亡するそうです。

きっと私も、狂犬病ウイルスを持っている犬とすれ違っていたに違いありません。怖っ!

狂犬病の対策と処置

厚生省が狂犬病清浄地域(狂犬病対策がしっかりされている)と認定している国は、日本をはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、英国、アイルランド、スウェーデンなど数カ国のみ。それ以外は狂犬病の可能性があると報告されています。
これからも私も含め多くの人が海外に行くだろうから、狂犬病に備えて犬に噛まれない対策と万が一噛まれた時の処置法をまとめておきます。

犬に噛まれない対策法

まずは、犬に触れないことです。タイを含め狂犬病発生国において、野良犬には近づかないことが一番。私のような犬好きは、ついつい犬に触りたくなってしまいますが、決して近づいて触ろうとしないことが大切。
ただ、近づこうとしてなくても、いつの間にか犬のテリトリーに入ってしまうこともあります。日本だったら番犬に吠えられる時とかですね。そんな時の対策として

・犬のテリトリーから出て行く
・吠えられても無視をする
・ビクッとか怯えたり、急に動いたりしない
・戦おうとしない

犬も怖がっている場合が多いので、まずは犬をこれ以上興奮させないことが重要。犬に吠えられても冷静にいられるよう心がけることが大切になります。

犬に噛まれた時の処置法

それでも噛まれちゃったら、
傷口を石鹸水でよく洗い、消毒液やエタノールで消毒をする。そして、速やかに病院に行きワクチンを接種してもらう。、
前にも触れましたが、発症してしまったら有効な治療法は存在していません。消毒だけで全てのウイルスを死滅させるのは難しいです。真っ先に病院に行きましょう!

そして、世界では犬以外に狂犬病媒介動物がいます。世界各地へいく方は、以下の動物に噛まれてもスグに病院に行きましょう。
キツネ、コウモリ、アライグマ、スカンク、コヨーテ、マングース、ジャッカル、オオカミ。

最後に、私はバンコクの夜に徘徊している犬は危険だと思ったことがあります。昼間の暑い時間帯とは違い、涼しい夜は動きも軽快ですし集団で動いているのをよくみかけました。昼と夜の犬の顔が違って見えました。朝起きたら噛まれてた、なんてことにならないよう、酔っ払って犬にちょっかい出したりしないよう注意して下さい。つまり酔っ払い過ぎないことも注意点になります。笑

~thaiuniおっさんのつぶやき~
以前、バンコクの動物病院を調べている時に、お金持ちらしき人がベンツSLで病院前に停めて片手にチワワを抱えながら病院に入っていく姿をみました。ワクチンもしっかりしてもらえてクーラーある室内で暮せる犬と喧嘩の絶えない野犬とを比べると、タイの格差社会とがダブって見えてきたりします。

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