私は中学生の頃、商社マンになりたいと思った時期がありました。理由は単純で「仕事で海外に行ける」から。でも、結局は商社マンになるわけでなく、海外を飛び回る仕事をするわけでもなく、今に至ります。時々タイに行きながら、仕事のことを考える生活ですが、これはこれで満足しています。
この前のニュースで「子供が行きたい旅行先で外国が30.5%と過去最低」とありました。博報堂正生活総合研究所の「こども20年変化」調査によるものですが、「このまままで良いの?」と思うような回答が沢山あり驚きました。日本の将来をどうのってのは国の偉い方に考えてもらって、私はいち市民として、子供にどのような世界を見せたら良いかを書こうと思います。
「こども20年変化」調査
博報堂正生活総合研究所の「こども20年変化」調査では、以下のようなことが報告されてました。
参照:http://seikatsusoken.jp
調査対象:小学4年生~中学2年生の男女、首都圏40Km圏内
Q.家族旅行で行きたい場所
1997年 | 2017年 | |
日本 | 41.3% | 60.0% ※過去最高 |
外国 | 44.2% | 30.5% ※過去最低 |
Q.優先的に考えるべきことは
1997年 | 2017年 | |
日本 | 37.3% | 54.0% ※過去最高 |
世界 | 61.8% | 45.9% ※過去最低 |
ひょえぇ~と思ったのは私だけ?これマズくないっすか?
私が子供の頃、海外旅行に行きたくて行きたく仕方なかったけど、親が行ったことなかったから行けませんでした。夏休みとかで、クラスに一人位ハワイに行ってきたなんて聞いた時には、羨ましく仕方なかった。でも、現在はハワイより熱海になっているってこと。
そして、世界全体のことよりも日本のことを考えるべきの方が多いのも驚き。まぁ、海外旅行に興味がなくなっているから、海外なんてどうでも良いという子が多くなっているのかな。
うーん、この時期の子供は親の影響を受けるから、親が似たような考えを持っているってことですよね。。大丈夫だろうか?日本。
そして、別の質問では
海外留学をしたいとは思わない(76.0%)
海外で仕事をしたいと思わない(87.6%)
なんて回答も。これから超高齢化がはじめる日本で、高齢者の為に一生懸命働きたい子供が多いって解釈して良いのだろうか?きっと違うよね。。
ただ、子供がこのような意識を持っているということは、海外に向けて言語を勉強しようとか、国際社会で使えるスキルを身に付けようとかは思わないでしょう。それよりも、国家公務員になるための勉強を一生懸命するんだろうな。
このままじゃ中国に乗っ取られるよ
日本経済が伸び悩んでいるのは、誰にでも分かること。そんな日本で働きたいと思っている日本人とは違って、海外に積極的に出てビジネスチャンスをつくろとうとしているのが中国人。文部科学省の「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等についてによると
日本人の海外留学は減っているのに対して、他の国は海外留学数が増えてます。特に中国人は爆増。
あくまでも留学生の数だけですが、中国は「海外とビジネスをする」「海外でビジネスをする」という考える学生が多いのだと思う。それに比べ日本は。。ヤバくない?
企業は海外に目を向けてる
日本の学生さんの多くが日本だけに興味を持つ一方、日本を支えている日本企業は海外を見ています。
日本企業の海外現地法人企業数
2001年 | 2012年 | |
アジア | 6345社 | 15234社 |
北米 | 2596社 | 2834社 |
欧州 | 2147社 | 2834社 |
中南米 | 738社 | 1205社 |
アジア圏の伸び率が半端ない。中国への進出が終わった現在は、東南アジアに進出を始めてます。「海外進出の日本企業数1位中国、2位タイだけど、今後は・・」
そして、海外進出をしている企業が課題にしていることが、「グローバル化を推進する国内人材の確保・育成」となってる。
学生は「海外で働きたくない」、企業は「グローバルな視点を持つ人材を確保したい」と、見事なギャップが生まれてます。
このままだと、日本企業が良い人材が確保できないから、日本語をしっかり話せる外国人にシフト変えしちゃおうってことになるかも。そして、次期社長は業績を残した人材に任すなんて流れもありでしょう。
日本国内需要だけで生きていこうとする企業はそのままで良いです。が、それだけだと日本経済が衰弱するのは目に見えてます。海外を視野に入れたビジネス展開が不可欠になってきます。でも現状は。。こども教育をなんとかせねば!
こんな風にしたら良いと思う
そこで、私なりに国への提案(少し真面目)したいのが、これ。
国家公務員採用には「海外留学経験」を最重要視する。
日本国を背負って立つ人たちには、海外と渡り合える交渉力が必要だと思う。対等に交渉できるには何が必要か?を海外を見て考えるべきで、実際に海外を見て学んできた人材が国の交渉事につくことが必要ではないでしょうか。
正直、社会人になってから海外に行っては遅い。感受性豊かな年齢に行ってこそ、何が大切なのかが分かるし、人脈も作れると思う。そんな若者が日本を背負って立つと、まだまだ日本経済も伸びるんじゃないかな。
留学費用を国が負担ってのも必要かも
学生に対しての質問で「海外留学の阻害要因」に、①就職に不利になる可能性がある②経済的に厳しい、などがあるので、海外留学を返金なしの奨学生にして、留学したことによって就職に有利な社会を作ってあげるのも大切。
まぁ、どちらにしてもこの調査結果を見て、親がどう動くかが重要だと思う。もし、私に子供が居たら、早期に留学をさせてあげたい。その為に、家族旅行は海外を中心にして、楽しさも怖さも早めに教えてあげたい。子供に素晴らしい未来を作ってあげたいですよね。
~thaiuniおっさんのつぶやき~
大人になってからだと、厳しかったりするから、若いうちに多くの人を接することは大切だと思う。