今月初め、タイ警察が「ピックアップ車などの荷台に乗って移動することを、厳格に取り締まる」と発表したところ、同日の夜には撤回される。ということが起きました。取り締まりの目的は、現在開催されているソンクランにおいて、未然に事故を防ぎ国民の安全を守ろうとしたものでした。が、マスコミやSNSで猛反対をくらい撤回したそうです。
そもそも、タイで荷台に乗車するのは道路交通法で禁止されているというのが驚きでした。タイでは普通に荷台乗車で高速とかも走っているのでね。そんな状況なので反対意見が出るのは当然だし、その反対意見がタイっぽいなと思ったので紹介しようと思います。また、日本でも荷台乗車は可能のか？を調べてみました。正直なところ、荷台には乗車したくないけど、日本でも乗れるんですよね。
タイにおける荷台乗車反対の意見
基本、タイでは道路交通法にて荷台乗車は禁止されています。その上での反対意見をいくつかあげてみると。
参照：http://www.globalnewsasia.com/
「そんな法律あったら、どうして今まで何十年も取り締まっていない？ そんなものとっくに期限切れだろう。」
これは痛いところを突かれた感じですね。私もタイでは荷台に乗車するのはOKなんだと思ってましたし、高速走行でも荷台に多くの人を乗せて走っているのも見てますので、道路交通法が違うんだと思っていました。法律があって無いようなものだったので、急に規制と言われても。というのは分かりますが、日本の厳格な警察なら通用しないような気がする。
「警察が違反金を集めたいだけ。どこまでタカれば気が済むんだ。」
これも痛いところ。警察に捕まってもお金を払って罰金免除が多いと聞きます。その財源を増やす為にやってるのか？と言わてしまうとは。クリーンなイメージとはかけ離れているようです。これも日本の警察なら無いかな。
「金持ちは一人一台でも車があるからいい。貧乏人は一台に何人も詰め込まれて長距離を帰らなきゃいけないんだ。」
これはちょっと違うような気もする。バスという移動手段もあるし、それより安く移動したいというわがままのような気がする。荷台乗車は危険そのものですからね。これは通じないと私は思う。
まぁ、このような反対意見が多く出ていたようで、ネットやテレビで行ったアンケートでは、賛成6029に対して反対19165だったそうです。賛成の3倍以上が反対になったわけです。日本だったら逆の結果が出たんじゃないかと思う。だって、交通事故で死んだら最悪じゃないですかね。それと、これを警察じゃなく軍が行ったらどうなるかな？を知ってみたいな。少なくとも賛成が増えるような気がする。とにかく、タイ警察の威厳を早く取り戻して欲しいと思います。
日本での荷台乗車
では、日本で荷台乗車はできるのか？に関しては、道路交通法で一定の条件を満たせばできます。その条件とは、
道路交通法第55条第1項
乗車又は積載の方法
「車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。ただし、もつぱら貨物を運搬する構造の自動車（以下次条及び第57条において「貨物自動車」という）で貨物を積載しているものにあつては、当該貨物を看守するため必要な最少限度の人員をその荷台に乗車させて運転することができる。」
基本は荷台乗車はダメ。ただし、荷物を監督するために荷台に乗車することはできる。「必要な最小限度の人員」の解釈次第ですが、荷物によっては複数人乗れるってことになるのかな。そういえば、学生の頃に引越し屋のバイトをした時に荷台に乗車してた人がいたのを思い出しました。
また、「出発地警察署長が道路又は交通の状況により支障がないと認めて人員を限って許可したとき」は、荷台に乗車できるそうです。これは祭りの神輿と共に乗り込む人等が該当するようです。
乗車はダメだけど、荷物の見張り番なら乗っても良いよってことです。タイの場合は、移動手段として利用しているので、日本とは全く違いますね。
どちらにしても、交通事故での死亡者を減らすには荷台乗車はしない方が良いことに間違いはありません。高速でタイヤがバーストでもしたら、荷台にいる人は振り落とされる可能性が高いので、やはり少しずつ規制する方が良いかと思いますね。良いことやるにでも、順序が大切ってことですな。とにもかくにも、まずはタイ警察が威厳を取り戻さないとね。
～thaiuniおっさんのつぶやき～
短距離なら荷台でも良いけど、長距離の荷台は硬いし危ないから嫌だな。何度か荷台に乗ったときは気持ちよかったことは気持ち良いんですけどね。
交通違反で逃げれることもあるんですな。私は怖いからスグにサインしちゃうけど。
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