ネスカフェ43億円投資。やっぱりタイマーケットは熱い!

タイの会社

タイの経済ニュースをチェックしていたら、「スイス系食品大手ネスレ・インドシナのオードリー・ロウ(CEO)は、タイにて「ネスカフェ」の新製品「ブレンド&ブリュー」の生産・販売に14億バーツ(約43億円)を投じると発表した。」とありました。ネスカフェってスイスの会社なんだと少し驚きながら、ここ最近は毎日のようにネスカフェバリスタで美味しいコーヒーを飲んでいる私としては、タイにおけるネスカフェの戦略に注目しました。

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タイのインスタントコーヒーマーケット

タイのインスタントコーヒーの市場は、2015年では200億バーツ(約600億円)規模で、ネスカフェはシェア60%を占めたそうです。タイ人の年間コーヒ摂取量は一人あたり約200杯らしく、日本人の約1/2と言われているそうです。
参照:http://news.nna.jp/free/news/20160603thb003A.html
ちなみに、少し古い2011年データでは、日本とタイのコーヒー消費量は12倍の差がありましたので、コーヒーを飲むタイ人が増えているってことになるんだと思います。
参照:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0478.html

今回、ネスカフェが力を入れようとしている新商品が、どうやらコーヒーに砂糖とミルクが入った「3イン1パック」のインスタントコーヒーらしい。このマーケットは昨年比では0.5%アップしており、今後もこの市場が伸びるであろうという予測で、今回の投資になるわけです。

最近では、私は砂糖やミルクが入ったインスタントコーヒーを飲む事は少なくなりましが、若かった頃はドリップタイプは少なく、コーヒーと言えばインスタントコーヒーだった記憶が。
ただし、その時代がタイに?と思うのは間違いで、現在のタイにはスタバをはじめ、本格的なドリップコーヒーが楽しめるお店は多く存在しており、多くのタイ人が利用しています。
つまり、ネスカフェが「あえてインスタントコーヒーを出す」とうことになるかと。

タイにおけるインスタントコーヒーの展望

ネスカフェの戦略はさすがだなと思いました。というもの、タイに行った方の多くはご存知だと思いますが、タイのお菓子や飲み物はとにかく甘い。熱い国だからかもしれませんが、牛乳に砂糖が入って売っているのは当たり前、緑茶にさえ砂糖が入っています。日本の食感覚とは全く違ったものになります。

つまり、日本で人気のある(少なくとも私には人気のある)ネスカフェバリスタがタイで受けるとは限らないとうこと。どちらかと言うと、甘ったるい砂糖やミルクが入ったコーヒーの方が受ける可能性が高いということになります。

私は飲まないであろうインスタントコーヒーに力をいれるネスカフェさんは、タイで伸びるんじゃないかと思う訳です。

日本が挑戦すべき商品

私の勝手な解釈ですが、タイにおけるネスカフェさんはコーヒーと売るのではなくミルク入りコーヒーを売ろうとしている。では、日本のメーカーさんは何を売るべきか?をネスカフェさんに習い考えてみてはどうかと思う訳で、私なりに商品を考えてみました。

インスタントの「蜂蜜入り玉露(ミルク入り)」
これを基準に、玉露の産地(静岡、京都、鹿児島)を変えてみる。そして、ほうじ茶にも広げてみるとか。

ネスカフェバリスタにも緑茶タイプがあるけど、日本メーカーが売り出した方がクオリティ部分でアピールできると思うんだけど。もしかしたら、既に販売されているかも、その際は流して下さい。笑

どちらにしても、東南アジアにおいてタイをおさえることは、隣接国への展開もしやすいはずです。これからも、日本企業がどんどんタイ進出に挑戦して欲しいと思っております。

〜thaiuniおっさんのつぶやき〜
日本の自治体は、日本産のメロンや桃をアピールしているようです。確かに美味しい!でも、少し変化球を混ぜても良いんじゃないかと思ったりします。そうした方がタイ人に受けると思うんだけどな。。