ここ半年、タイ国内で摘発されたケシ畑は東京ドーム約68個分

タイの犯罪

 タイのニュースでは麻薬摘発関連のニュースが定期的に出てきます。今年だけでも、「覚せい剤58万錠、自動小銃10丁押収、警官ら逮捕・タイ北部」とか「山中に埋めたヘロイン36キロ押収・タイ北部」とか「覚せい剤32万錠とスポーツカー押収・バンコク郊外」など、一週間に数度は麻薬のニュース。タイにおいて麻薬は対策強化をしなければならいことでもありますが、どうしても根絶できないものなのかもしれません。 そんな麻薬ニュースの一つ「タイ北部チェンマイでケシ畑除去」に目がとまりました。

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タイ国内で摘発されたヤシ畑は東京ドーム約68個分

そのニュースによると、今回の除去はチェンマイ県オムコイ郡の山中にあるケシ畑約1600平方メートルを除去し、去年2015年8月から2016年2月初旬までに、タイ国内で摘発されたケシ畑は2805ヶ所、約320ヘクタールにのぼったありました。この320ヘクタールって、東京ドームにすると約68個分の広さ。摘発されただけでこの広さだから、タイにはこの数倍のケシ畑があるって考えても良いかもしれません。なんとも怖い話かと。

チェンマイでのヤシ畑除去 画像提供:www.oncb.go.th/

 私は麻薬には触れもしたくない人間ですが、知らないで巻き込まれるのも嫌ですので、基礎知識だけは頭に入れとこうと思い、ケシ畑から作られる麻薬について調べてみました。

ケシから阿片(アヘン)そしてヘロイン

 ケシ(芥子)とは、ケシ科ケシ属に属する植物の一種で、英語名ではpoppyと呼ばれている。日本ではケシは一まとめにされているが、英語圏では園芸用に栽培されているヒナゲシCompoppyと阿片のなどで使われるケシOpiumpoppyとは全く区別されている。このOpiumpoppyから作らるのがアヘンになります。いわゆるアヘン戦争の阿片。阿片製造用のケシには世界各地の気候に合わせて更にいくつかの種類に分かれています。
 ケシから作られた阿片にはモルヒネを含んでおり、薬効があるとして古くから使用されてきたが、同時に過度の服用によって幻覚症状などを引き起こし中毒になる麻薬としても使用されてきました。また、その麻薬性に偏った部分を精製したのがヘロインとなり、最近ではその強力な麻薬ヘロインの原料として生産されてることが多くなっている。昔はタイ・ラオス・ミャンマーの国境近くゴールデントライアングルで多く栽培されてましたが、抑制施策によりかなりの畑が除去されたと言われており、現在はアフガニスタンなどで栽培されていることが多くテロ組織などの資金源に利用されているそうです。

ヘロインの禁断症状

 ヘロイン・・麻薬を嫌悪している私にとっては、聞いただけで「ヤバイ」と思ってしまう。ちなみにヘロイン使用した経験者の多くの人があげてる症状として「多幸感」だそうです。「人間の経験しうるあらゆる状態の中で、ほかの如何なるものをもってしても得られない最高の状態」迄になるようで、まさに現実逃避にはうってつけ?なのかな。快楽に溺れたいと思う人につけ込んでくる麻薬ってことになるんでしょう。ほんと、怖い。
 当然、幸福感の後には禁断症状が出るらしく、「身体中の関節に走る激痛」や「小風に撫でられただけで素肌に走る激痛」、「身体中に湧き上がる強烈な不快感と倦怠感」などが出るらしい。なんか、幸福感の後に激痛とか不快感が来るってね。。得した分損するようなものか、そうして得する部分を増やすために薬を打ち続ける。想像しただけで、スグに廃人になりそうだわ。

 麻薬は裏組織と繋がっていることが多いことも事実。この前、逮捕された清原ではありませんが、一度関係を持ってしまったら、離れられないんでしょう。というか、裏組織が離さないんだと思います。やはり、麻薬には手を出さないに限るな。
 ただ一つ怖いのが、映画「ザ・ビーチ」に出てきたように、ちょっと冒険って思って山奥や見知らなぬ土地に行ってみたら、偶然ヤシ畑に出ちゃったなんてことがあったら、見張りに殺される可能性があるかも。タイ北部でトレッキングする時は、信頼できるガイドさんと一緒に行った方が良さそうです。