タイのニュースをチェックしてたら、「4月からタイの最低賃金引き上げ、1日308~330バーツに」とありました。先日のブログ「ここ10年の最低賃金、タイと日本の推移を比較」で、タイの最低賃金が急上昇していることに触れましたが、今年も予想通りに引き上がることが決まりました。
本日は2018年4月から施行される最低賃金を整理しようかと思います。バンコクより最低賃金が高いエリアとかあるんですよね。
2018年4月施行タイの最低賃金
今年4月1日から施行される最低賃金は以下になります。
最低賃金(日給) | エリア |
330バーツ(約1155円) | プーケット、チョンブリー、ラヨーン |
325バーツ(約1137円) | バンコク、ナコンパトム、ノンタブリ、 パトゥムタニ、サムットプラカン、 サムットサコン、チャチュンサオ |
320バーツ(約1120円) | ウボンラチャタニ、スパンブリ、 サラブリ、アユタヤ、ノンカイ、 ロッブリ、トラート、コンケン、 ソンクラー、スラタニ、クラビ、 チェンマイ、ナコンラチャシマ、 パンガー |
318バーツ(約1113円) | ジャンタブリ、サムットソンクラーム、 サコンナコン、ムクダハン、カラシン ナコンナーヨク、プラジンブリ |
315バーツ(約1102円) | ロイエット、プラジュアブキリカン、 ナコンサワン、サケーオ、パタルン、 ウタラディット、ウタイタニ、スリン、 ナコンパノム、ブリラム、ペチャブリ、 ピッサヌローク、ペチャブン、ルーイ、 チャイナート、ヤソートン、パヤオ、 ブンカン、ナーン、カンジャナブリ、 アントン |
310バーツ(約1085円) | シンブリ、ナコンシータマラート、 トラン、メーホンソン、ラムパン、 ラムプン、チェンライ、スコータイ、 カムペンペット、ピジット、ウタイタニ、 シーサケート、ターク、チャイヤプム、 アムナートジャルーン、プレー、ラノン、 ラチャブリ、マハーサラカム、チュムポン、 ノーンブラムプー、サトゥン |
308バーツ(約1078円) | パタニー、ヤラー、ナラティワート |
※1バーツ3.5円換算、小数点以下は切り捨て
世界的観光地と工業地帯が高い
世界的に有名な観光地であるプーケットの最低賃金は330バーツと1番高くなっています。また、日本企業をはじめ多くの外国資本が入った会社や工場の多いチョンブリーも同じ330バーツでした。
バンコクが325バーツと1番高いエリアから外れたのが意外でした。何らかの力が働いたのかな?と思ったり。。
深南部地域であるパタニー、ヤラー、ナラティワートは、予測通り1番低い設定。まぁ、テロなどが頻発しており情勢的にも不安定地区ですからね。
1番高いところと低いところを日本と比べてみた
タイで最低賃金が1番高いエリアと低いエリアを、日本の1番高いエリアと低いエリアとの格差で比べてみました。日本の最低賃金の最高は東京、最低は沖縄県です。(2017年数字)
タイ | 日本 | |
最高 | 330バーツ | 7664円 |
最低 | 308バーツ | 5896円 |
最高/最低 | 107.1% | 129.9% |
これを見る限り、日本の方が地域格差が大きい!
最低賃金の最高を基準に考えるのであれば、タイと同じ比率を日本へもってくると、沖縄県の最低賃金は7162円になる。約1266円の差って大きいよね。あくまでも例であって、一概に比べるものではありませんけどね。
それよりも面白かったのが、私は「プーケット」を日本で言えば「沖縄」と例えていますが、両方の最低賃金をみてみると。
「プーケット」はタイで1番高い最低賃金。
「沖縄」は日本で1番低い最低賃金。
となる。
この辺りも、日本とタイの大きな違いの一つと言えるのではないでしょうかね。
どちらにしても、最低賃金が上がるということは、労働者には嬉しいことですが、経営者には厳しくなります。どちらかというと、私は経営者よりに見てしまうので、経営者の苦労をお察しします。頑張ってくださいませ!
~thaiuniおっさんのつぶやき~
外国人が日本で働くなら、やはり東京が良いってことになるかな。生活費を切り詰めれたら1日1200円違いって大きいもんね。