バンコクのマッサージパーラー「ナタリー」が摘発された背景※追記あり

タイの夜遊び

日本人男性にはちょっと驚いたニュース「バンコクラチャダピセーク通りにあるマッサージパーラー「ナタリー」にタイ当局の手入れが入り、店内にいた女性120名が売春容疑で検挙された。」がありました。

バンコクのマッサージパーラー「ナタリー」が摘発された背景

マッサージパーラー「ナタリー」の女の子達 写真:タイ内務省地方行政局

マッサージパーラーとは、日本で言えばソープランドにあたる風俗店になります。そして、このナタリーは日本人男性に圧倒的な人気があり、「タイのマッサージパーラーはどこがおすすめ?」と聞いたら、多くの男性が真っ先に紹介するお店になります。今回摘発されたナタリーの1ヶ月の売上は19,425,980バーツ(約6,000万円)、年間にすると約4億円になってたそうです。儲けてますね~
でも、何故このタイミングでタイに沢山あるマッサージパーラーの中で人気店を摘発したのか?そもそも、マッサージパーラーって違法なの?というところに焦点をあてて調べてみました。

マッサージパーラー(MP)とは

そもそも、マッサージパーラーを詳しく知らない人の為に。

1960年代、タイはベトナム戦争において米軍基地や保養所としてインフラが整備されました。ホテルが建設され、観光産業の基礎を作りました。その流れで、米軍兵士の慰安の為にパタヤやバンコクにゴーゴーバーやマッサージパーラーが数多くオープンして、今の歓楽街になっています。

wikiによると

顧客にマッサージを提供する店舗のこと。この場合の「マッサージ」は多くの場合性的なニュアンスを含み、性行為を業とする店舗の隠語として用いられる。こうした表向きはマッサージ店を装った性風俗店は、アメリカ、イギリス、メキシコ、韓国、タイ、フィリピンをはじめとする東南アジア一帯など世界各地に見られる。また、同種の業態は日本にも『ソープランド』として多数存在する。

世界には似たような風俗が存在しているという事実。

その類似の風俗の中でも、タイにおけるマッサージパーラーは日本の「ソープランド」の流れを汲んでおり、「お風呂に入る」があるのが特徴。風呂好き日本から生まれた独自の風俗に近くなります。日本のソープランドと大きく違うのは、雛壇(金魚鉢)と呼ばれる部屋に女性がおり、直接本人を見て指名できるところになります。日本のソープランドは写真による指名がメインになります。

今回の摘発目的は人身売買

今回、ナタリーが摘発された背景には、国際NGO団体からの圧力があったとの見方が濃厚です。ニュージーランドのNVADERという人身売買を追求するグループがタイ政府に要請をしたのがきっかけで摘発に踏み切ったとされており、今回の摘発はタイ政府として「人身売買を許さない国」をアピールしたのではというのが狙いじゃないかと言われています。

実際、タイにおける摘発に関する報道も人身売買容疑となっており、やはりNVADERとタイ政府のパフォーマンス的要素が濃いと思わざる負えないところがあります。だって、タイより人身売買でやばそうな国が沢山あるのに、あえてタイで摘発ってのが気になります。

MPやソープは売春じゃないのか?

ここで、「あれ?売春で摘発じゃないの?」という疑問が、

ニュースでは店内にいた女性120人が売春容疑で検挙されたとありましたが、実際、タイにおけるマッサージパーラーは許可制で合法とされています。日本のソープランドと同じって訳です。(法律が違うので厳密には同じではありません)
もし、このまま買春容疑で捕まったっとしたら、タイにあるマッサージパーラーは全てダメってことになるので、その判断をタイ政府がするかは疑問が残るところになります。

日本のソープランドが売春として摘発されない理由はいろいろありますが、主なものは「女性従業員が、お客の入浴補助をする」という建前で営業しているから。ソープランドのシステムは、お店には入浴料のみを支払い、個室に入り女性従業員と合意の上で性行為をしたという建前になります。お店側としては、お客と女性従業員が勝手にやっていることで、お店として強要や強制をしているわけではない。お客が女性従業員に支払うお金はサービス料としてであり、売春防止法に抵触するものではない。という解釈になります(かなーりグレー)

タイのマッサージパーラーの場合は、入口で全てを支払うので法律上は違った解釈になるとは思いますが、あくまでも許可制で営業ができるという訳です。でなきゃ、あれほど多くのマッサージパーラーはできませんわな。摘発された周辺だけでも10店舗以上ありますから。

タイ語が少しでも分かると楽しさ倍増するよ♪

ナタリーは潰れるのか

ナタリー摘発の際に、押収した帳簿には警察のほか、バンコク都庁、弁護士らへの支払いが記されており、1回の支払い額は数千バーツから7万6000バーツとなっていたそうです。この辺は当然と思うわけですが、もっと大物にお金を渡しておけば良かったのにと思ったりもします。

ただ、近いうちに再開されるだろうという見方もあります。タイ政府のどの階層パフォーマンスなのかにもよりますが、報道では人身売買疑惑なので、その潔白が証明されたら営業再開の日は近いのではないかと思います。それより何より、以下の人達の為にも早めの再開をしてほしいところですね。

【twitterより】

「ナタリー閉店って 来週からタイに行く僕に対して… 悪意を感じます。」

「うお、タイのナタリー摘発されてる。可愛い子いっぱいいたのに」

「初めて友人とナタリーに行ったとき、その質の高さに驚いて「お値段以上、ナタリー♩」と言い合ったのは良い思い出。閉鎖したら少し寂しいですね。」

はい、男はいつでもアホです。笑

【追記】
2017年1月に現地を調べたところ、まだ閉店していました。詳しくはブログで紹介しています。
ナタリーの最新情報。どうなってるか見てきました。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
私は雛壇ってのが苦手。最初に見てから20年近くになりますが、いまだに慣れません。よく、ゴーゴーと一緒じゃない?と言われますが、ゴーゴーのポールダンスはパフォーマーとして見れる時があるけど、ひな壇は商品としかみれないんですよね・・・

参照サイト
http://4travel.blog.jp/archives/7117514.html
http://pattayalife.net/archives/7733