タイの薬「MDクリニックダイエット」「ヤンヒーホスピタルダイエット」の効果と被害

タイの会社

ニュースにて「ホスピタルダイエットを個人輸入し服用した長野県在住の30代女性が、甲状腺機能亢進の症状で治療を受けた」とありました。私個人としても、タイのダイエット薬には少し興味がありましたが、このような良くないというニュースはよく聞いてました。
それでも、良くない情報でも、それがどのくらい正確なのか?本当にやばい薬なのか?これからダイエットをしたい人にとって気になるとこだと思いますので、タイで有名なダイエット薬「MDクリニックダイエット」「ヤンヒーホスピタルダイエット」について、いろいろ調べてみました。実際に個人輸入した時の料金、または効果と健康被害についてまとめてみます。

死亡につながったと疑われる薬(因果関係は明らかでない) 画像:厚生労働省
死亡につながったと疑われる薬(因果関係は明らかでない) 画像:厚生労働省
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タイの「MDクリニック」と「ヤンヒー病院」

「MDクリニック」はタイにある美容専門クリニック。こちらから処方されるダイエットの薬が「MDクリニックダイエット」と呼ばれています。特徴としては、食欲を抑える効果があり、過食などを抑えるのに使われます。薬にはレベルが2~16と段階があり、レベルが上がるほど薬も強くなり、副作用も強くなります。また料金も上がります。個人輸入代行サイトでは体験版(2週間分)が6000円にて入手できます。

「ヤンヒー病院」とは、以前のブログ「KABA.ちゃんはプーケットかぁ、いくつか性転換の病院を調べてみた。」でも紹介した、形成外科、美容整形、美容皮膚科などがある美容に強いバンコクの病院になります。こちらから処方されるダイエット薬が「ヤンヒーホスピタルダイエット」になります。こちらの処方薬は直接病院にいくか(代理の者でも大丈夫)、インターネットで申し込み個人輸入する方法で入手できます。薬の特徴としては、甲状腺に働きかけ、身体の代謝をあげてくれる効果があるそうです。個人輸入サイトでは体験版(2週間文)が6000円にて入手できます。また、直接サイトではタイパートナー会社を通して、ライトダイエット薬(4週間分)9900円で入手ができ、いくつか種類もありました。
ヤンヒー病院日本語サイト
http://www.yanhee.jp/valuepack/yanhee-diet.html

タイにおけるダイエット薬は輸入代行業者を通じて、比較的簡単に購入ができます。ですから、安易に入手して人が副作用などを考えずに大量摂取をしたり、他の薬と一緒に飲用し健康被害に繋がっているようです。

厚生労働省の健康被害事例

これらのダイエット薬は「薬」になります。つまり、効果がある反面服用によっては副作用もあるということになります。この副作用については、厚生労働省から「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製の向精神薬等を含有する無承認無許可医薬品による健康被害事例について」の報告がされております。以下にいくつか抜粋してみます。

・平成28年2月18日 千葉県発表
製品名:ホスピタルダイエット
形状:カプセル及び錠剤
健康被害(疑い):排尿困難、意識もうろう、手足の震え等1例

・平成24年10月22日 埼玉県発表
製品名:「MDクリニックダイエット」と称して販売されているもの
形状:カプセル又は錠剤
健康被害(疑い):発汗、動悸、息切れ、胃部不快感1例

・平成23年7月7日 東京都発表
製品名: 「MDクリニックダイエット」と称される製品
形状:錠剤及びカプセル
健康被害(疑い):死亡(因果関係は明らかではない)1例

参照:http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/030902-1.html

副作用として、口が渇く、食欲がなくなる、目の痙攣、意識がもうろうとするなどもがあるそうです。これらは、水分をしっかりとってビタミンを補給することで軽減されると。ただ、このいくつかの副作用があるから食欲がなくなったり、新陳代謝が良くなってダイエットに繋がると思うのですが。

また、20代女性の死亡に関する健康被害ですが、精神科、産婦人科への通院歴があり、日本の医療機関から処方された精神神経用剤、睡眠導入剤、排卵誘発剤、制酸・緩下剤等の各種医薬品を少なくとも死亡の約6ヶ月前から継続して服用、死亡の2週間前より併用していたようです。

(疑い)ということで終わっていますが、因果関係がないとは言い切れない部分になります。
あくまでもダイエット薬は「薬」になるので、十分な注意が必要ということに。しかし、やっかいなのが、簡単に入手できるということ。これって個人輸入に関する法律を調べてみたところ。

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医薬品の個人輸入について

まず基本知識として、海外の医薬品等は、厚生労働省の承認なしには日本国内に流通させることができません。また、関税法及び薬機法の規定に基づいて、輸入の許可を得ておく必要があります。以下の場合、厚生労働省地方厚生局に申請を行い、薬事監視専門官による証明を受けることが必要になります。

・個人使用
・医師や歯科医師による治療用
・企業や医師などによる臨床試験用
・試験研究用
・社内見本用など

しかし、「個人使用」と「医師や歯科医師による治療用」の場合は、その目的プラス数量が規定内に収まっていれば、税関の確認だけで輸入ができることになっています。
その数量とは、

・外用剤(軟膏などの外皮用薬、点眼薬など)1品目あたり24個以内
・処方せん薬(医師による処方が必要とされる医薬品) 用法用量からみて1ヶ月以内
・それ以外の医薬品等 用法用量からみて2か月分以内

つまり、ダイエットの処方せん薬なら1ヶ月分以内の数量であれば、何の問題もないってことになります。だから、ヤンヒー病院のサイトには4週間分となっていたのでしょう。ただし、これを他人に譲渡となると法律違反になりますので、ご注意下さい。

つまりは自己責任ってことに

調べてみると、タイのダイエット薬だけが悪のではなく、もともと副作用がある上での服用をすることと、体調によっては服用を控える判断をしなかったことが要因にあげられそうです。
ただ、ダイエットとかになると、一日でも痩せたいとかの方が強くなって、ついつい体調を無視して服用し続けたり、時には服用量を多くしちゃったのではないかと。

睡眠薬や精神安定剤を多く服用したらダメだし、まして、素人には他のものを併用して良いかなんては簡単に判断できません。少なくとも、ダイエット薬はサプリとは違うという認識の元、服用には十分な注意が必要ってことになります。まして、タイでも多く出回ったりする名もしれないダイエット薬とか、、ほんと危険。

知らなかったからでは済まされません。周りに迷惑をかけないよう、薬を飲む以上は自分でしっかりと把握する必要がありますね。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
私も3年前に15キロダイエットをしました。できるだけ運動をしようと思ったけど続かず、最後は食制限にて目標達成。かなりきつかった覚えがあります。薬で痩せるっても辛いことには違いないだろうから、普段からの節制が重要なんだと思う。今日から節制しよっと。

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