タイで被害が出た共同購入クーポン。日本でも注意が必要ですな。

いろんな話

タイのニュースによると、「タイを含めASEANで共同購入クーポンのサービスを行っていた「ENSOGO」が、経営悪化の理由で今月20日からサービスを停止したと。既にカスタマーセンターも閉鎖しており、購入済みのチケットが利用できない可能性が出てきている」と。
一昔前に流行った共同購入クーポン。多くの人が一度は購入したことがあるではないでしょうか。現在も、大手であるグルーポンやリクルート系のポンパレなどは、毎日クーポンを発行して頑張っているようです。
ただ、当時は200以上あった共同購入クーポンサイトでしたが、その7割以上はサイトがなくなっているか、もしくは数年前から更新がされていません。すでに終焉と思われているサービスですが、営業も営業された側も経験した私なりに生き残りの策を考えてみました。また、今後購入する場合の注意点もまとめてみます。

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共同購入クーポンが終焉した理由

実は、私も5年前に共同購入クーポンサイトの立ち上げを行いました。当時はグルーポンをはじめ、多くのサイトが一斉に立ち上がり、まさに共同購入サイトのオープンラッシュが続きました。あれよあれよという間に、200以上のサイトが立ち上がり多くのクーポンが販売され、熾烈な顧客の取り合いがあったのを覚えています。

ただ、この争いも一瞬で終わりました。クーポンを掲載する店舗が少なくなったのと、購入する枚数が少なくなり、運営が厳しくなったサイトが多く出ました。何となく転機はグルーポンのおせち事件だったような気がします。同時に、サイトが乱立したことによる飽和状態が生まれ、共同購入クーポンの目的である「体験をしてもらいリピーターになってもらう」ところから外れてしまったことではないでしょうか。つまり、単なるクーポンサイトになってしまったと思います。

単なるクーポンサイトになることで、「チェリーピッカー」と呼ばれるクーポンのみ使用して帰る顧客が多くなり、お店が掲載するメリットが無くなってしまいました。その結果、チェリーピッカーを考慮したクーポンが多く掲載されることになり、良いサービスを求めている顧客がサイトから離れてしまったのはないかと。結局、掲載店舗にとって欲しい層がいないサイトになったという、まさに悪循環になっていたのかと思います。

つまり、安易に参入できたが故に本来あるべき姿より利益を求めるようになり、共同購入サイト運営側が、お客と店舗の相互のメリットを提供する内容で運営ができなかったことにあったのではないでしょうか。でも、ここに再建のヒントがあるとも考えてます。

今の共同購入クーポンの注意点

再建のヒントの前に、これから共同購入クーポンを購入する際の注意点をいくつか。
現在、いくつかの共同購入クーポンサイトが運営を行っていますが、正直、今のままでは先行きは厳しいと思います。タイで起きた突然サイトサービスが停止なんてことも有り得ます。でも、誰でも安いサービスを利用したいと思うはず。以下の点に購入時の注意点を書きます。

・バックボーンがしっかりしたサイトを選ぶ
いつ経営が行き詰まるか分からないですから、バックボーンがしっかりしているサイトを選んで購入をした方がよいかと。例えば、リクルート系ポンパレ、GMO系くまぽん、楽天系RaCoupon等、上場企業がバックボーン(あくまでも、他の会社より安心というレベルですが)

・放置サイトはリストから削除しておく
月に1本程度の掲載やしばらく放置しているサイトは、リストから削除しておく。そのようなサイトの情報は無視した方が良いですね。放置するということは、お客が来るけど接客しないお店と同じです。つまり全く信用できないサイトになります。時に客引きで良いクーポンを出すかもしれませんが、危ないと考えた方が良いかと。

今後の共同購入クーポンへの要望

では、再建のヒントを私なりに。
私は共同購入クーポンサイトの営業側も掲載店舗側も両方担当したことがありますが、当時競争の激しい営業の際は、少しでも安くを考えて営業をしていました。つまり、サイト側と購入ユーザーのメリットのみを考え、店舗側のメリットを疎かにしていました。それは、店舗側になって営業を受けてみて、はじめて気づいたことでもあります。当時は、店舗側も考えてたつもりでしたが、立ち上げで一円でも多くの売上をあげたくて、ゆとりのない営業をしていたのだと気づきました。できたら、運営会社の方々は原点に戻って頂けないかと思っています。

「お客とお店の双方のメリットを提供する」

これ、クーポン形式で考えるとかなり難しいんです。特に、お店側のメリットをしっかり考えてあげないと成り立ちません。営業(企画)する人のスキルが求められるところかと。

一定の時間内に購入をするゲーム感覚と体験を共有するという二つの感覚は、既に日本人は飽きられてます。「ここだけに存在する情報」のような、お客が求めている情報を店舗側から引き出して(または逆もあり)、ターゲットを絞ったクーポン戦略で展開してみるのはどうかと。

SNS戦略をうまく展開できていない日本だからこそ、まだ可能性があるんじゃないかと思っています。SNS戦略が広まったら違う手を考えないとね。できれば、その前に広告手段の一ポジション作っとけば良いのにと思ったりする。

ただ、これ実現するためには、共同購入クーポンサイトだけだと運営厳しかったりするんだよね。なので、顧客を持っている企業さん、よろしくお願いします。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
私が立ち上げを手伝った小さな会社の共同購入クーポンサイトは、ほぼ放置状態。その他サイトも放置状態。。当時から意見は合わなかったが、相変わらずだな~と呆れちゃう。しっかり後処理をする、これも信用されるポイント。サイト運営でも何でもビジネスは信用が大切だと思うんだな。

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