愛犬家の悲しみは生まれる前から

犬のこと

もう十数年前になりますが、家で犬を飼いたいということになり、ペットショップでウェストハイランドホワイトテリア(ウェスティ)を購入したことがあります。当時は、あまり見かけない犬種だったので通常で購入すると30万近くした犬種でした。すでに、数年前に天寿を全うしましたが、一緒に暮らしていた期間は本当に癒しや喜びをもらい元気付けられた、私も愛犬家の一人であります。今は一人暮らしなので、犬を飼うことは難しいかと思いますが、機会があったら飼いたいと思っています。そんな時に、ふと気になるニュースが「売れる犬ゆがんだ繁殖」。確かに、私が愛犬と暮らしていたペット専用マンションでも車椅子のコーギーやシェットランドシープドックを見かけたことがありました。交通事故かと思っていたのですが、少し違った事情があったと。どうやら、日本で突出している遺伝性の病気が多くの原因になっているようでした。

人気のダップルも遺伝性の病気が多い犬種だそうです。

人気のダップルも遺伝性の病気が多い犬種だそうです。

◎遺伝性の病気が多い犬種

多く見受けられる遺伝性の病気は、
・変性性脊髄症/痛みを伴わない、ゆっくりと進行する脊髄の病気。進行すると呼吸不全となり亡くなります。ジャーマンシェパードに多く、最近ではコーギーが10年前後で発生することが多くなっています。
・チェリーアイ/目頭が炎症して赤く腫れあがる症状。セントバーナード、ビーグル、ボストンテリア、プードルなどがかかりやすい。
・若年性白内障/生後1から2年で発症する眼の水晶体が白く濁ってくる症状。コーギ、ウェスティ、レトリバー、パグ、プードル、フレンチブルドック、ヨークシャテリア、パピヨンなどがかかりやすい。
・先天性巨大食道症/食道が拡張し、食堂のぜんどう運動が低下することにより食べ物を胃に送り込めなくなり吐いてしまう症状。アイリッシュセッター、シェパード、シュナウザー、フォックステリアなどがかかりやすい。
などなど、遺伝性の病気は様々あります。
特に近年の日本で遺伝性の病気が多く見受けられるようです。その原因の一つとしては、日本のペットマーケット事情が大きく影響しているようです。写真のようにダップルという犬種が人気でると、いくつかのブリーダーはビジネスチャンスとばかりに短期間で可能な限り生産するようになります。親の健康よりも生産数に目がいってしまうので、生まれてきた子供に異変が起きようと起きなかろうと、次から次へと生産をしてしまう。その結果、多くの遺伝性の病気を持った子犬が市場に流れてしまう。生まれて来た子に罪はないですが、その子を育てるのは産みの親ではなく人間。それぞれ考え方が違うかもしれません。

◎最近の子犬の価格事情

ただ、中にはそのようなことも考慮し、販売店入荷後に検査で異常や発症がわかった場合に、ブリーダーに繁殖を自粛するよう促しているところも多くなってきいるそうです。業界大手コジマさんも、その一つだそうです。だから、値段もそこそこなのかも・笑
コジマさんで販売されている価格を調べてみました(2015年8月26日現在ネット調べ)
・トイプードル(レッド)/388000円
・ロング・チワワ(グリーム&ホワイト)/328000円
・ミニチュアロングダックスフンド(シルバーダップル)/238000円
・ウエストハイランドホワイトテリア/278000円
・コーギー/168000円
・柴犬(黒)/218000円
ネットに出ている中で一番高い価格を表記しました。店舗によって価格がかなり異なるようで、場所柄か六本木店が最高値の子犬が多かった気がします。

犬を飼うって本当に大変なことです。毎日の食事、散歩や具合が悪くなったら保険のきかない動物病院への通院。お金だけなく時間も割かれます。可愛さだけでは飼えない部分が沢山ありますが、その分の癒しは数倍になって戻ってきます。
愛犬家の私としては繁華街にあるペットショップには少し疑問を。売り買いは自由ですが、命あるものを扱う責任だけは忘れないで欲しいと思います。
そして行動も絞られる。一緒に行けるところは大切です。

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