本日2018年5月29日、タイは仏誕節(ヴィサーカブーチャー)にて禁酒日(酒類販売禁止日)です。夜の繁華街も閉まってるところが多いので、毎日のように飲み続けている方は休肝日にしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、次の禁酒日は7月27日の三宝節(アサラハブーチャー)です。
タイと日本のリラクゼーションには大きな違いがある
さて、本日は私が感じる「日本とタイのリラクゼーション業界の違い」について書こうかと思います。私が日本でマッサージ店業界と深く関係を持つようになったのが約10年前、そして直接マッサージ店経営に携わったのが6年前のこと。また、個人として、ほぐしやマッサージを受けるの好きで、合計500回以上を受けてきて感じたことになります。
日本とタイのリラクゼーション業界には、それぞれ良い点がありますが、逆にそれは悪い点でもあるとも感じてます。まだまだ未発達である日本のリラクゼーション業界を、良くするヒントになるんじゃないかと思ってます(勝手にね)。いくつかある中で、ここが重要ってのを3つほどピックアップしてみると。
1.技術へのこだわり
いろいろ書く前に、これはあくまでも私が接してきたセラピストから感じたもので、全ての方に当てはまるものではありません。が、あーだこーだの言ってくる方が当てはまると思ってます。
日本人のセラピスト
技術至上主義の方が多い。
真面目で勉強熱心と言ったら良いのですが、真面目すぎるが故に遊びの部分が全くないセラピストが多いんじゃないかと。
本来はセラピストなのに治療家になっちゃう傾向が強いですね。そのような思考の方は治療家になりゃいいじゃんと思うのですが、何故かリラクゼーション業界で働く方が多くいる。その理由を聞いても変な答えしか返ってこないので、よくわからない人と括っています。
そのようなセラピストがいるから、日本のリラクゼーションの店にくるお客さんに勘違いを招き、腰痛や肩こりを治してくれだの治療を求めることが多くなるじゃないかと。そして、リラクゼーション業界に入ったばかりの右も左も分らない新人は、その要望に応えようと頑張っちゃってリラクゼーションの本分を忘れがちになる。現場では悪循環になっているんじゃないかと。
リラクゼーションは治療じゃないんだから(きっぱり!)、勘違いしているセラピストに対して、治療の技術を学ぶ前にリラクゼーションの本分を全うできるように経営者が導いて欲しい。経営者自体が勘違いしているところも多いので、そこは勝手にやってと思うが、他のリラクゼーション店に迷惑をかけないようお願いしたい。
リラクゼーションのお店に行って治療家のようなことされても、全くリラックスできないんでね。
タイ人のセラピスト
技術レベルの差が大きすぎる。
これはタイで受けるとよく感じるのだが、若い子ほど技術レベルは低く、押してるの?と疑問に思うセラピストが多かった。また、おばちゃんだと強く押せば良いんだよねと、揉み返しがでそうな押し方が良いと勘違いしているセラピストもいる。
タイでは技術に関して適当だなと感じることが多かったです。これって、タイではいろんな人がセラピストになるからだと思う。そして、タイ人にとってセラピストという仕事が、自慢できる仕事じゃないと思っている人が多いからじゃないかな。
日本のタイ古式店をお手伝いしている時も、ほんの一部のセラピストを覗いて、ほとんどのタイ人セラピストは新しい技術を学ぼうとはしませんでした。技術を覚えれば、仕事も増えるし報酬も上がるのに勉強は嫌いなのか面倒なのか分かりませんが、今のままで良いというセラピストがほとんどでした。
昨年、バンコクでお会いした日本人経営者の方がこんなことを言ってました。「セラピストの意識向上のためにいろいろ頑張っているが、その為には多くの時間がかかる」と。日本人とはリラクゼーションの仕事に対する考えが違うんだなと。
それ故に、私はタイでは技術を求めない傾向にあります。
2.空間へのこだわり
日本のリラクゼーション店
中途半端な空間(内装)の店が多い。
日本には、「ぜひ!こんな空間で受けてみたい」と思えるようなお店作りをしているところが少ないですね。
それは、狭い日本だから仕方ないよと言われればそれまでだが、「リラクゼーション」をしっかり考えている経営者が少ないんじゃないかなとも思う。この原因は1の治療家傾向からくる部分も多いと感じてます。
また、マッサージ店経営者の多くが一流のリラクゼーション空間でマッサージを受けたことないからなんじゃないかと。何度も書きますが、リラクゼーションは治療じゃないのでね。
数年前の激安マッサージ店のブームで、簡単な内装だけで経営が成り立ってた時代は終わり、これからは如何に生き残るか差別化をしなければならない時代になります。同時に、最大の問題であるセラピスト確保の問題解決も必須になります。
素晴らしい空間を作ることが、ある程度の問題解決になるんですけどね。
タイのリラクゼーション店
良い店は良い、悪い店は悪いとはっきりしてる。
タイには様々なリラクゼーション店があり、まさにピンからキリで多くのマッサージ店舗が乱立しています。タイはリラクゼーション業界を知るには勉強できると思います。
ここでいう悪い店といっても、日本では普通のお店になります。この部分でも日本のリラクゼーション店舗との差がはっきりと分かるところかな。日本とタイの空間作りの差がでるところ。
観光立国であるタイは、リラクゼーション(タイ古式マッサージ)の捉え方が日本とは違うんだなと思います。日本より進んでいるんじゃないかとね。
タイ在住の友人からは「マッサージのお店は増え続けてる」と聞いたことがあります。まだまだ、タイには日本にはない素晴らしいお店ができると思う。個人的にはとても楽しみです。
3.ホスピタリティへのこだわり
日本のホスピタリティ
できる限り、顧客の要望に応えるようにしている。
激安店は別にして、顧客カルテを使用しているリラクゼーション店は多くあります。どこが辛いのか?触って欲しくないところはあるか?など、要望を聞いてくれます。
お客さん一人一人に合わせた施術をするよう心がけているんじゃないかな。これも、1(治療家傾向)の部分が多いとは思うが、お客として施術前に触って欲しくない部分を伝えれる流れはありがたい。
また、日本のタオルワークも素晴らしい。もちろん、下手なセラピストもいるが、全体的なレベルとしては高いと感じます。タオルのかけ方や外し方だけでも、施術の印象は全く違ってきます。上手いなと思う日本人は多いですね。
日本のホスピタリティは、施術を受けてる時に感じることが多いです。
タイのホスピタリティ
店舗として演出している。
中レベル以上の店舗では、受付がいてセラピストと分業しています。お店のレベルが上がれば上がるほど、受付の対応はしっかりしていて、「お客様」として対応してくれるのが分かります。
そのようなお店は、受付と施術スペースが離れていることが多く、特別な時間を過ごす前の演出がしっかりできています。マッサージというものが特別な時間と思えるような演出ですね。
そして、施術後には再び受付に戻り、お茶やカットフルーツのサービスがあります。この演出もマッサージの特別感を出していると思います。
タイのホスピタリティは店舗に入った瞬間から感じることが多いです。
日本とタイの良いところを融合
「技術へのこだわり」「空間へのこだわり」「ホスピタリティのこだわり」、日本とタイで良いところを融合できたら良いなと思っています。そのようなお店がタイにはいくつかありましたが、日本は少ないと感じてます。これを良い風に捉えると、
日本のリラクゼーション業界は伸びしろがある。
日本のリラクゼーション業界は、まだまだ改良の余地がたくさんある。そして、日本食ではないですが、世界が注目するようなものをつくれるんじゃないかと。
このような思いは、いくつかのクライアントさんからも頂いており、日本に真リラクゼーション店舗を作るべく話をしています。日本だからこそ作れるもの。
2020年を境に、いろんなものが変わるだろう日本において、リラクゼーション業界が素晴らしいものになるようお手伝いを続けていくつもりです。Made in Japanのリラクゼーションが世界に誇れるものになるようにね。
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~thaiuniおっさんのつぶやき~
良いものを知らないと良いものがつくれない。日本のリラクゼーション業界に携わる人には、タイの良いリラクゼーションを知って欲しいな。タイへ行かれる際は、マッサージレポートを参考にして頂けると幸いです。
⇒「タイマッサージ 」