訪日外国人への広報戦略を考えてみた。

いろんな話
かんこ局

新宿のドンキホーテに入れば、日本語の案内に続き中国語、韓国語、英語、そしてタイ語が流れてくる。店内は半分以上が外国人ではないかと思うほど、いろんな言語が飛び交っている。7.8年ほど前には六本木のドンキをよく使ってましたが、当時の六本木でもこれほどの多国語が飛び交うことはありませんでした。
そんな多くの外国人が訪日している訳ですが、実際訪日してみてどうだったのか?気に入ってもらっているのか?それとも気に入ってないのか?再び日本に来てみたいのかなどのデータがあったので見てみると。

観光庁・訪日外国人消費動向調査(平成27年4月~6月)

観光庁・訪日外国人消費動向調査(平成27年4月~6月)※一部抜粋

データ20カ国以上ある国から抜粋して、韓国、中国、タイ、ドイツを見てみると。
訪日旅行全体の満足度調査では、韓国の方は「大変満足」が26.1%と低く、そして中国の方も42.2%と全体平均47.1%より低い。その反対で、タイの方は78.1%、ドイツの方は88.5%と高くなってます。ちなみにタイとドイツは「大変満足」と「満足」で100%になっている。回答数が韓国や中国に比べて少ないにせよ、この満足度は日本人として嬉しい限り。

そして再来したいかのアンケート「必ず来たい」は韓国が33.4%、中国53.5%と全体平均55.7%より低く、その反対で、タイ69.3%、ドイツ71.2%と満足度結果と同じ結果になっている。

隣国である韓国や中国の観光客は、タイやドイツに比べ満足せずに帰っている人が多い結果に。ただ、韓国や中国も「やや満足」まで含めると90%を超えており、再来希望は90%を上回っているので、日本を気に入ってくれてると思って良いのだと思います。

以上のデータから考えると、訪日して満足してないってことは、来る前は期待をして来ている訳で、その情報と違ってたり期待以下のケースがあるだろうと予測されます。では、それぞれの国はどのように情報を収集しているのか?のデータを見てみると。

観光庁・訪日外国人消費動向調査(平成27年4月~6月)

観光庁・訪日外国人消費動向調査(平成27年4月~6月)※一部抜粋

韓国の方は「個人のブログ」55.8%と全体平均31.9%よりかなり高く、「観光局ホームページ」3.9%と全体平均20.8%とかなり低い。つまり、自ら調べた個人ブログ情報で失敗したケースが多く、日本の観光を熟知している観光局を見てないからとも言える。

中国の方は「旅行会社ホームページ」25.3%、「旅行会社パンフレット」20%、「旅行ガイドブック」21.1%と平均より高く、旅行会社やガイドブック会社の改善が必要であると言えるのでは。

旅行が上手いと言われるドイツの方は、旅行ガイドブックやら観光局ホームページを参照しており、口コミサイトで評価などをしっかりチェックしているようです。親日であるタイの方も同様で、観光局ホームページと旅行ガイドブックをしっかり見ているようです。

広報・宣伝で考えると、韓国の方にはブログなどをしっかり書いて宣伝をするのが有効であり、中国の方には旅行代理店やガイドブック会社へのアプローチが有効と考えれます。

最後に、訪日した外国人が便利な施設と思ったデータ

観光庁・訪日外国人消費動向調査(平成27年4月~6月)※一部抜粋

観光庁・訪日外国人消費動向調査(平成27年4月~6月)※一部抜粋

各国ともダントツで「無料wifi」
平均でも55.5%と訪日外国人は無料wifiを欲しているのがわかります。
確かに、私もタイに行く時は無料wifiがあるcafeに入ったりして情報を収集したり、メールやSNSをチェックしてました。タイでは街中で無料wifiを探すのが大変なので、シムフリー携帯にして格安simで対応しています。今はスマホで情報収集は当たり前の時代なので、無料wifiは重要なポイントになると思います。

つまり、これから外国観光客を呼びたい時は「無料wifi」を売りにしたら良いんでしょうね!
ただ、長居されても困るから、提供商品などに戦略を入れながら熟考が必要でしょうが。

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