クラゲに刺された経験のある方はご存知だと思いますが、ピリピリして痛痒くなります。一度刺されると警戒心が生まれ、海で泳いでいて他の人が「痛いっ」と聞いたら、すぐさま遠くへ離れていました。というのも、クラゲの触覚はゆらゆら波に流されていて、触覚に触れたら刺されてしまうから。その方法を取るようにしてからは、クラゲに刺されることは少なくなりました。
そんなクラゲのように猛毒を持つカツオノエボシが、2016年9月にタイのプーケットやピピ島、パンガー県にて海岸に漂着しているのが確認されて、プーケット島のナイトンビーチ、ラヤンビーチ、ナイヤンビーチ、クラビ県のピーピー島、ポダ島、マイパイ島、パンガー県のタイムアンビーチが遊泳禁止になっているようです。その原因にとなっているカツオノエボシについて調べてみました。そして、刺されてしまった時の対処法もご紹介します。刺されたことによる死亡例もあるようなので、十分に注意したいところです。
カツオノエボシとは
カツオノエボシ(Portuguese Man O’ War)は、クダクラゲ目カツオノエボシ科 Physaliidae に属する刺胞動物。猛毒をもち電気クラゲの別名があり、刺されると強烈に痛む。ヒドロ虫の仲間に属し、1個体に見えるのは多くのヒドロ虫が集まって形成された群体である。wikiより
どよやら、いわゆるクラゲ(Jellyfish)といわれるミズクラゲとは異なる生物だそうです。大きさ約10センチほどの蒼色の透き通った袋を持ち、その袋に気体を入れたり出したりして浮き沈みをしています。その袋から長さ10m(長いもので50m)の触手が下に垂れ下がっており、その触手が刺激を受けると、刺胞(毒針)が発射されます。この毒針で小魚や甲殻類を食べています。
去年も湘南で大量発生したようですが、私も家近くの海で打ち上げられているのを見たことがあります。クラゲを発見したら、親から「触っちゃダメ」と教わってきたので、棒でツンツンするくらいでした。ただ、この蒼色は綺麗だったので、思わず触りたくなるのも分かります。
カツオノエボシの毒と応急処置
カツオノエボシの毒は、人にとってとても危険だそうです。触手に刺激を与えると刺され、まるで強烈な電気が走ったような痛みがあります。刺された場所は、炎症を起こし赤く腫れあがり、長時間の痛みが続きます。カツオノエボシに二度刺されると、アレルギー反応を起こし、ショック死する場合もあるそうです。
海で刺されてしまったら、タオルやプラスチックなどを使って触手を取り除き、冷水や氷で冷やして下さい。決して素手除去してはダメ、その手も刺されてしまいます。その後の応急処置は、患部を45℃程度のお湯に浸すか、水で冷やす方法がありますが、クラゲの種類によって処置方法が違います。この方法で逆効果もあるので、やはり直ぐに医療機関で治療する方が良いです。
カツオノエボシでやっちゃダメなこと
中途半端な知識で、対処法をしてしまうと、かえって症状を悪くしてしまいます。以下のことは、おじいちゃんやおばあちゃんに言われたとしても、カツオノエボシの時にはやらないで下さい。
・砂をかけて触手や毒を取る
・酢をかける
・真水で洗う
砂をかけて取ろうとすると、かえって毒を肌にすり込んでしまう可能性がありますし、酢はハブクラゲの時には有効ですが、カツオノエボシの場合は逆に毒を多くださせてしまう可能性があります。そして、真水は浸透圧の差で毒を体内に流れやすくしてしまうようです。
いつの間にかプラプラやってくるカツオノエボシ。海にいそうな時は入らないに限りますが、万が一の時に、応急処置も覚えておく必要もありそうですね。
~thaiuniおっさんのつぶやき~
波乗りをしてた時にクラゲに刺されました。その時の症状は1週間程度で消えましたが、とても痛痒かったのを覚えています。グロイので画像では出せませんが、カツオノエボシの傷口はやばいかも。刺されないに限りますな。
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