海外進出の日本企業数1位中国、2位タイだけど、今後は・・

帝国データバンクの調べ(905社調べ、郵送調査2015年11月6~20日)によると、既に進出している国では、中国73.7%、タイ36.0%、アメリカ21.2%となっていました。これらの国の多くが、日系大手製造業が進出している地域であり、それに伴う中小企業も多く進出しています。その目的としては、「海外での需要増」「取引先企業の海外進出」「人件費の削減」などがあげられますが、トップである中国経済の減速やタイの政治体制不安などで、海外進出の保留があったり、事業の縮小・撤退などの企業も増えています。
とは言いながらも、日本では少子高齢化などで国内市場が縮小し、地域経済が停滞していることなどが原因で、地域企業が海外に活路を見出だなければならない現状があります。
これから日本の中小企業がどう海外進出をした方が良いかを考えてみました。まずは、海外進出国の現状把握から。

画像:外務省

画像:外務省

日本企業の海外進出の現状

冒頭にも触れましたが、海外進出している日本企業の現状は以下になります。
※データは帝国データバンク「中小企業の海外進出動向調査」より

1.中国 73.7%
2.タイ 36.0%
3.アメリカ 21.2%
4.ベトナム 20.6%
5.韓国 20.3%
6.インドネシア 20.1%
7.台湾 19.9%
8.シンガポール 15.2%

中国が圧倒的に多く、今までの中国経済成長に伴って海外進出をしてきたのが分かります。ただ現状としては、中国経済の減速もあり、これから中国進出しようとする企業は少なくなっています。中国から目先を変えて、これから進出しようとしている国が以下になります。

今後の海外進出の候補地

1.ベトナム 31.1%
2.タイ 19.3%
3.インドネシア 16.3%
4.アメリカ 12.6%
5.ミャンマー 11.9%
6.インド 11.9%

既に海外進出をしている企業が、次の海外進出の候補地としてあげているのが、アメリカ、インドを除いてはASEAN諸国になってます。つまり、グローバルに展開している企業は東南アジアに目をつけているってことになるかと。中でもベトナムは熱いです。

さらに、帝国データバンク「ASEAN進出企業実態調査」によると、ASEAN・アセアンのいずれかの国に進出している企業1万1328社のうち、国別企業数は以下になります。

 

ASEAN進出企業社数

1.タイ 4788社(30.4%)
2.シンガポール 2821社(17.9%)
3.ベトナム 2527社(16.0%)
4.インドネシア 2021社(12.8%)

約4年前に、これから伸びるだろうと思っていた、ミャンマー268社、ラオス68社、カンボジア227社と伸びなやんでいるようです。やはり、原因としてはインフラ整備がされていないことがあげられていました。インフラは徐々に整ってきてますので、これからってことになるんでしょうね。

・既に海外進出をしている企業は東南アジアに注目をしている。
・まだまだミャンマー、カンボジア、ラオスは進出していない。

このような現状を踏まえて、これからの海外進出はASEAN諸国が良いと思います。
そして、複数国展開を考えての進出がベストであり、その為にも「ASEANの何処かに会社を置く」ことが良いと考えます。理由としては、ASEANに会社を置くことにより、これから発展するであろう国へのアプローチが容易になり、まさにおいしいところを取れるタイミングだから。

実際には、ASEAN諸国において複数国進出している企業は24.9%(2823社)あり、その組み合わせは、

1.インドネシア-タイ 324社
2.シンガポール-タイ 269社
3.タイ-ベトナム 218社
4.シンガポール-マレーシア 155社
5.タイ-マレーシア 141社

と、インフラが整っているタイ、シンガポールを中心に展開しているようです。

タイに拠点を置いてASEANマーケットへ

既に海外進出をしている企業が目につけているのがASEAN。その国々へどのようにアプローチしていくかが問題であり、先々を見据えてた戦略が必要になります。どの国へアプローチするかは、何をするかによって変わると思いますが、人口、GDP成長率でASEAN諸国を並べてみると(2014年数値)。

国名 首都 人口 GDP成長率
インドネシア共和国 ジャカルタ 2億4882万人 5.0
カンボジア王国 プノンペン 1468万人 7.0
シンガポール共和国 シンガポール 546万9700人 2.9
タイ王国 バンコク 6676万人 0.9
ベトナム社会主義共和国 ハノイ 9073万人 6.0
マレーシア クアラルンプール 3026万人 6.0
ミャンマー連邦共和国 ネーピードー 5148万人 7.7
ラオス人民民主共和国 ビエンチャン 689万8000人 7.4

※ASEANのフィリピン共和国とブルネイ・ダルサラーム国は割愛させてもらいます。

これだけみると、タイでビジネスを成功させるというよりは、インフラの整ったタイやシンガポールを拠点にミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシア、インドネシアに進出する方法を考えて展開した方が常套手段でありますね。

ラーメンチェーンの幸楽苑がタイで失敗したように、これからのタイで成功するには、今までのビジネスモデルではなく、それなりのノウハウが必要になります。もし、タイを拠点にASEAN展開を考えていたなら、撤退なんてしなかったかもしれません。

海外進出を考えている企業で、それなりに余裕があるところは、先を見てタイ進出を考えてみてはいかがでしょうか?6時間かかる距離と、1.2時間で行ける距離でのビジネス展開は全く違ってくるはずです。多くの日本企業が海外進出することを応援していきたいと思います。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
昔、ある人に「日本では1努力して1になるのがやっと、しかしタイだと1努力して5にも10にもなる可能性がある」と言われた時に、目から鱗が落ちました。日本の優良企業には、どんどん海外に出てもらいたい!そう願っています。

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