2015年12月18日にバンコク伊勢丹の5階に日本にある飲食店8店舗(タイ進出初)からなるジャパン・プレミアム・フードコート「88食堂NIPPON」がオープンしたそうです。
この企画を手がけたのは、株式会社epocさんとカフェ・カンパニー株式会社さん。今回の企画は、単なる飲食店集合のフードコートではなく、伊勢丹食品フロアと連動しながら、日本食の魅力を伝えるプラットフォーム作りだそうです。特徴としては、寿司、典範焼き、焼き鳥はカウンター席を設けて料理するところをライブで見ながら楽しめたり、日本で独自の発展を遂げた洋食やラーメン、カフェや食の本屋を置き、日本の食の多様性を楽しめるようにしたところだそうです。また、施設名に日本人には縁起のよい、八百万や末広がりの「八」を取り入れたのも、日本であるこだわりを意識したそうです。
今回出店の八店舗は以下になります。
私が行ったことないお店がありましたので、ぐぐって食べログのリンクを調べてみました(複数店舗あるところは、最初に出てきた都内のお店にしました)。よろしければご参考にしてください。
・六本木 寿司小松(和食・寿司)
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13015642/
・ぷれじでんと千房(鉄板焼き・お好み焼き)
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13140586/
・麺屋武蔵武骨(らーめん)
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13003621/
・日本橋だし場(和食・だし料理)
http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13118073/
・グリル満点星(洋食)
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13002754/
・焼きとりの八兵衛(焼き鳥)
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13058982/
・WIRED CAFE(カフェ)
http://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13121444/
・COOK COOP BOOK(本屋・カフェ)
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13162311/
洋食屋さんやカフェがあるのが意外でした。最初は疑問に感じましたが、日本独自で歩んできたものがありますので、意外と海外でも通用するかもと思います。日本のオムライスやハヤシライスは美味しいですよね!
また、日本食を集めたレシピの本屋も面白いと思います。ただ、伊勢丹には紀伊国屋が入ってたと思うので、本屋としての差別化が重要かと思います。伊勢丹と同じビルに出すわけですから。
こちらのフードコートのイメージは、日本の百貨店で行われる北海道フェアとか九州フェアなどで出店するカウンター形式の飲食店のイメージじゃないかと思います。そのようなフェアでは、多くの人がカウンターで寿司やラーメンを食べる姿を見かけます。タイのフードコートを初めて見たときに、カウンターしかない日本のフードコートがちっぽけに思えましたが、今では逆に、日本のフードコート形式をタイに持っていこうとしている訳です。タイでどれだけ通じるかが楽しみです。
一つ懸念材料としては、過去のブログで何度も書きましたが、タイ人スタッフの管理をどうするか?などの労務管理になります。
今回は初進出ばかりの店舗さんばかりなので、タイ事情をどこまで把握しているかが、これから成功するかどうかの鍵になるでしょう。特に、各店舗ともセントラルキッチンのような仕組みはとっていないようなので、味をどれだけキープできるかとタイ人スタッフを使わざるを得ないので、労務管理をどこまでしっかりできるかが成功するか失敗するかの分かれ目になるかと思います。間違えなく、日本の労務管理は通じませんので。
8店舗はユーザーにとっては魅力ですが、管理する側としては大変だと思われます。その部分が味やサービスに連結されますので、企画会社さんの腕の見せどころかと。個人的にはこの企画はとても面白いと思うので、是非!成功して欲しいと思います。
最後に、個人的意見として、次のフードコートはサイアムパラゴンやマーブンクロンで出店して欲しいと思います。タイ人マーケットに切り込んでほしい。それと、和のテイストをもう少し入れて和菓子やお茶を入れたらどうかと思います。
これからが勝負だと思うので、頑張って下さい。