バンコクのジンギスカン屋。ここまでしなきゃね!※こだわり編

こんな仕事してます

飲食店の経営は厳しい。これは日本でもタイでも同じこと。このブログを通じて、先週も東京で3店舗経営しているオーナーから相談を受けました。その相談の中で出てきたのが、「飲食店は大変である」ということ。私が求人の仕事をしてた時にもあった人の問題が深刻のようです。その社長さんとは、来年にマッサージ関連の新プロジェクトを一緒にできそうなので、今からワクワクしています。

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バンコクのジンギスカン屋。ここまでしなきゃね!※こだわり編

さて、話は飲食店に戻り、今のタイでは多くの日本食店が撤退に追い込まれているという現状があります。「まだまだ日本食はブームだから出店のチャンス」とか言っている偽コンサルには引っかからないようにして下さい。
昨日のブログ「バンコクのジンギスカン「しろくま屋」。美味しかったぁ~※実食編」で、日本にある人気ジンギスカン屋と引けを取らないと思えるお店を紹介しました。そのお店には「今後飲食店をする上で参考になる点」がいくつかありました。

バンコクのジンギスカンで学ぶ5つ

飲食店をやられている方には「当然のこと」と思う方も多いでしょうが、日本でもバンコクでも「当然のこと」ができないお店が沢山あります。本日は「バンコクのジンギスカン屋で学べる5つのこと」を紹介しようと思います。

1.人が集まるようなライティング

お店は明るいライディングが大切。お店のコンセプトによっても違うので、全てには当てはまりませんが、人を集めるためには「明るいライティング」が必須。
「あそこ何?」と思わせるように目立つ「明るいライティング」は、人を集める方法の1つ。夜な夜な飲む人にとっては、明るいところに近づく傾向があります。路面店の場合は集客に役立つ方法の1つです。

正直、こちらのお店の立地は良いとは言えません。Googleマップで見てもらうと分かると思いますが、以前は居酒屋の居抜き物件でした。きっと集客ができず撤退した店舗の1つではないかと考えられます。最寄駅から徒歩15分は気軽に行ける場所ではありません。集客にはそれなりの工夫が必要です。

2.覚えやすいネーミング

地域名と覚えやすい名前の店名。ご紹介したお店は「北海道」と「しろくま」を使ってます。いづれはタイ人マーケットを視野に入れているのでしょう、タイ人に人気エリア「北海道」、覚えやすい平仮名の「しろくま」にしています。

数年前にバンコクー千歳の直行便が開通しました。タイ人のアンケートでも人気エリアになる北海道は、覚えてもらうにはピッタリの名前。ただ、北海道は他の店舗でも使われるので、覚えやすいひらがなも店名に入れています。口コミされやすい店名にするのも大切なポイントです。

3.ターゲットの明確化

しろくま屋さんのターゲットは「家族」。家族みんなでこれるお店作りに徹底しています。ゆっくり寛げる座敷、子供が楽しめるかき氷や綿あめの機械、大人でも納得できる羊肉のクオリティー、大人から子供まで満足できるカレーなど、「家族」で楽しめるお店づくりをしています。

私の知り合いで大使館勤めの方は、家族4名で赴任してました。比較的治安は良いとされているバンコクですが、家族で安心して行けるお店が少ないと聞いたことがあります。そこがマーケットとして大きいかは別として、ターゲットを明確にした店舗作りが素晴らしい。タイ人家族が来るようになれば、大成功するに違いありません。

4.飽きさせない工夫

家族が「もう一度来たい」と思わせる工夫があります。奥さんが楽ができるようにスタッフが焼いてくれます。また、こだわりある人なら自ら焼いても良いシステム。綿あめの種類を豊富に取り揃え、次は違う味というふうに子供が楽しめるシステム。かき氷に、アクセントでパチパチキャンディーを入れて楽しませる。大人から子供が楽しめる工夫が散りばめられています。

おっさんである私も綿あめに興味をもちました。さすがに、「作らせて下さい」とは言えませんでしたが、子供と一緒なら気軽にできるかなと。「次はブルーハワイで作ろう」なんて子供と会話が目に浮かびました。お父さんやお母さんと一緒に作るって、子供は嬉しいでしょうね。

5.タイに合わせた広告戦略

タイ人ブロガーがカメラと動画で撮影

日本とタイの大きな違いの一つに、SNSの利用があります。秘密主義というか恥ずかしがり屋というか臆病な日本人は、SNSを積極的に利用する人が少ないです。それに比べ、開放的というか楽天家が多いタイ人はSNSを積極的に利用します(あくまでも私の解釈です)。そんなタイ人マーケットを取り入れる為に、ブロガーを呼び取材を受けていました。

私が訪れた時が初めての取材だったようですが、3名のブロガーやインスタグラマーが取材をしていました。まさに地域に合わせた広告戦略の一つになります。日本で有名な集客広告媒体の一つにホットペッパーがありますが、集客できるエリアとできないエリアがあります。エリアによって集客媒体を選別して方法を変えなけれなりません。

バンコクは撤退してる店舗の方が多い現実

今回もバンコクで会計会社をしている社長と会ってきましたが、「タイへ出店している人は後を経たないが、それ以上に撤退している人の方が多い。」と言ってました。

「日本食が人気」とか「タイには本物が少ない」などの甘い誘いで、軽い気持ちでタイへ出店する人がまだ居るようです。出店する時には余裕がある方が多いと思いますが、撤退する時は余裕もなくなっている上に、かなりの費用が必要になります。くれぐれも慎重に事を運ぶことをおすすめします。

情報をどこから入れるのかにもよりますが、できたら自らの目で確かめて決めることをおすすめします。そのような調査にはご協力しますので、同行とかご希望ありましたらお気軽にご相談下さい。フラットな目で見れるよう、ご協力します。

それでもタイは成功する可能性がある

最後に、タイのマーケットについて厳しいことを書きましたが、私はこのような現状でも日本よりタイの方が成功する可能性が高いと考えてます。ただし、きちんとした戦略とそれなりの覚悟をすることが必要になります。そのような方を応援するのが私の得意分野であり、私の仕事だと考えています。成功のお手伝いができたら幸いです。

~thaiuniおっさんのつぶやき~
今日書いたのは、しろくま屋さんの経営戦略一部に過ぎません。少し苦しんでる飲食店さんにはヒントが沢山隠れていると思うので、機会があったら食べに行ってみて下さい。少し美味いだけでは成功しないエリアの参考になると思います。

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