タイでもジカ熱、毎年5名ほどは発症。

タイのこと

南米や北米にてジカ熱の拡大の恐れが広がっており、WHOでは警鐘を鳴らしています。そのジカ熱は北南米だけではなく、タイにおいても今月2日にジカ熱の発症報告がありました。

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タイでもジカ熱は毎年5名ほど発症してる

タイ保健省の発表によると、1月下旬に20代タイ人男性がバンコクにある病院でジカ熱と診断され2日間の入院後退院。彼は国外へ行ったことがないので、国内で感染したと見られてるそうです。
タイでも感染かよ・・と思っておったところ、実はタイでは毎年5名ほど患者が発症していて、実は日本でも海外渡航による発症事例があることがわかりました。意外にも日本でもあったんだ?ここは、しっかりジカ熱について知っておいたほうが良いと思い調べてみました。

ジカ熱(ジカウィルス感染症)とは

フラビウイルス科フラビウイルス属のジカウイルスによる蚊媒介感染症である。ジカウィルスは1947年にウガンダのジカ森林のアカゲザルからはじめて分離され、人からは1968年にナイジェリアで分離された。
2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で流行、2013年にはポリネシアで約1万人の感染、2014年にはチリのイースター島、2015年には南米(ブラジル、コロンビアなど)で流行しました。
日本においては、2013年にタヒチのボラボラ島に滞在歴のある男女と2014年にタイサムイ島に滞在歴のある男の計3例が確認されています。ただ、ジカ熱は感染症法上では届出対象疾患ではないので、わからないまま完治しているケースもあるかもしれません。

・感染
感染は蚊を媒介します。つまり蚊に刺されることによって感染します。蚊の種類としては、ネッタイシマカやヒトスジシマカだと言われており、ヒトスジシマカはしっかりと日本にも生息しています。

・症状
蚊に刺されたから数日後に、軽度の発熱、発疹、下痢、結膜炎、筋肉痛、関節痛、頭痛、倦怠感など。

・治療方法
現在のところ、ワクチンや有効な治療薬はなく対症治療が中心となります。ほとんどの場合は4~7日で完治することが多く、重症化するケースはほとんどありません。一度、ジカ熱になると抗体が体内にできるので、二度と発熱することはありません。

・対処方法
東南アジアや南米とかに旅行に行った際は、とにかく蚊に刺されないようにする。外出する時は、できるだけ長袖やズボンを着用して肌の露出を避けたり、虫除けスプレーを利用したりする。宿泊先でも網戸などをしたり、スプレーなどで蚊を駆除したりの対策をすることになります。

・後遺症
ブラジルで「小頭症はジカウィルスを持つ蚊による」ものと因果関係を発表しました。
小頭症とは、

「頭蓋骨の縫合が早期に完成するために頭が極端に小さいものと,脳の発育が悪いために脳体積が小さく,頭蓋腔の容積も拡大しないものの二つがある。知能の発達遅滞が顕著である。前者は頭蓋骨癒合症の治療に準じるが,後者には有効な治療法がないことが多い。」ブリタニカ国際大百科事典より

生まれてくる赤ちゃんに罪はないですが、あまりにも可哀想かと。

デング熱同様、また蚊かよ!以前のブログで「タイではデング熱に注意して下さい・・」にて、蚊に注意って書きましたが、今回のジカ熱も蚊。私の一番嫌いな虫が蚊!何度も書きますが、ゴキブリやムカデなんかより数倍嫌いで、この世からなくなってしまえばと思っているほど。

要は、蚊に刺されないよう注意をして下さいってことになります。もしかしたら、海外渡航から帰ってきて、少しの発熱があったけど完治したから大丈夫って思ってた人が、実はジカ熱だった なんてこともありうるかも。
南米や東南アジアだけでなく、常に蚊には刺されないよう注意が必要かもしれません。ちなみに、私は常に蚊への対策は考えてますが、年に数度は刺されてしまう。。蚊防護服が欲しいと切に思っています。