手足口病でバンコク・スワンナプーム空港のある県の幼稚園が学級閉鎖

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手足口病でバンコク近くの幼稚園が学級閉鎖

タイニュースをチェックしたところ「2016年6月27日、バンコクの隣県にある私立幼稚園「サラサート・スワナプーム校」の園児たちの間で手足口病が発生しており、学級閉鎖になっている。」とありました。「手足口病」って何?と思った私は、早速調べてみることに。
そうしたら、子供を持つ親はもちろん、大人も感染する病気だと分かりました。そして、この病気に対する有効なワクチンはなく、普段の生活で気をつけなければならいことも。本当にまれにですが、死亡例も出ている感染病なので、特にお子さんをお持ちの方は知っておいた方がよい、症状、治療方法などをまとめます。

画像:wikiより
手のひらに発症した水疱 画像:wikiより

手足口病とは

口の中や手足などに水疱状の発疹が出る、ウィルス(コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71))の感染によって起こる感染症になります。多くは幼児などで感染することが多いのですが、まれに大人でも感染することがあります。ほどんどのケースは1週間から10日程度で自然治癒すしますが、まれにEV71による感染症例では、頭痛や嘔吐などの中枢神経系の合併症の発生率が高く、重症化した場合、髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺をおこし急性脳炎に伴い死亡例多いとの報告もあります。

いくつか抜粋した記録によると、
1997年日本(大阪)、3名の乳幼児が死亡。
1998年台湾、78名の小児が死亡。死亡例の92%からEV71が検出
2008年中国、19名の児童が死亡。EV71によるものとされている。
2010年カンボジア、52名の小児が死亡。

ほどんどが自然治癒するとはいえ、集団感染すると危なく、放っておいてはいけない病気ってのが分かります。特にウイルスEV7ってのがやばい、とうことだけは覚えておきたいです。

手足口病の症状

感染してかた3~5日後に、口の中、手のひら、足底などに2~3ミリの水疱が出ます。発熱をするのは1/3程度で、あまり高くはあがらないので高熱で苦しむとかはないそうです。発症してもほとんどは数日間で治るとのこと。
ただ、まれにですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあるらしく、これが死亡に繋がります。

熱が上がらないので油断をしてはダメで、親が子供の病状の経過をしっかり見守ってあげることが大切になります。それと、まれに手足口病の症状が消えていから1ヶ月以内に手足の爪が取れてしまうという症状の報告もあるそうです。しかし、これは自然に治癒されました。
まずは、初期の水疱が出たら注意をしましょう。

手足口病の感染経路

感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染、ウイルスの触った手や物などを触れと手で目などをこすったりしておこる接触感染、感染した子供のおむつを交換した時などでおこる糞口感染などがあります。多くは免疫を持たない5歳以下の乳幼児が感染することが多く、幼稚園などで集団感染が起きたと報告があります。

幼稚園などでは、幼児同士の距離が近いから感染もしやすいですし、症状が治っても比較的長い期間潜伏をしており、便などからウイルスが排出されることがあるので、有効な感染対策はできないと言われています。ほとんどの場合が軽症で治ってしまうので、多くの子供に感染をして免疫をつけてきた感染症とも言えます。

もしかしたら、私も手足口病になってたのかな?親に聞いてみようかと思います。普通に考えたら、そう大きく考える必要もなさそうです。が、油断は禁物です。

手口足病の治療方法と予防

手口足病の特効薬はありません。特別な治療方法もなく、症状に応じての治療になるそうです。まれに、髄膜炎や脳炎などの合併症になるケースがあるので、経過をしっかり観察して、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状が出たら、スグに医者に診てもらうようにする。

また、先にも書きましたが感染を防ぎきれない部分もあるので、予防としては「手洗い」と「うがい」をしっかりすること。または、マスクなどによりある程度の飛沫感染を防げるとも言われています。そして、大人の感染の多くが子供のおむつ交換をした後、手指の洗浄が不十分のままに食品を扱ってしまったことによる糞口感染になるので、おむつ交換の後はしっかりと手を洗うことが大切になります。
手洗い、うがいをしっかりする。子供の頃から言われ続けたことですね。

手足口病との向き合い方

手足口病は通常治る病気とされており、感染したら安静にし経過を見守りながら対処をし、他に感染しないように注意を払う必要があります。そして、症状が変化した場合にはスグに医者にみてもらえるようにする。子供の症状が出ても大人は慌てずに、子供を安静にさせて経過をみるようにしましょう。

タイは日本に比べると、今回の感染症も含め熱帯地区特有の病気があります。タイでは日本の感覚以上に子供の健康管理には注意が必要になります。しっかり見守ってあげましょう!

~thaiuniおっさんのつぶやき~
タイと日本では感染症の危険度はかなり違うんだろうと思う。ただ、強い子を育てるという意味では、日本よりタイの方が良いんじゃないかと思ったりする。私には子供がいないので、実際に持ったら、どっちにするか悩むんだろうな。

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