タイではお茶のペットボトルでベンツやマンションが当たる

タイの会社

タイの素晴らしい企業

タイの大手飲料メーカー「イチタングループ」が、自社ブランドペットボトルの蓋の裏側の番号が当選番号と一致したら、高級マンションやベンツが当たるキャンペーンを実施している。その景品のマンションは1000万バーツ(約3200万円)と1500万バーツ(約4800万円)※2016年3月レート、ベンツはGLA200を28台。 この手の景品って当たる?と疑問に思ったりしますが、3月7日にマンションの当選者が決まって、17日にはベンツの当選者が決まるそうです。
タイでもこれほどの高額景品は初めてで、このキャンペーンを実施したイチタングループの太っ腹に素晴らしさを感じました。そこで、イチタングループについて調べてみました。

画像:イチタン

画像:イチタン センターがタン代表

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イチタングループの概要

会社名:Ichitan Group Public Company Limited(イチタグループパブリックカンパニー)
本社所在地:タイ王国バンコク
設立年:2010年
資本金:10億バーツ(約32億円)
売上高:64億8400万円(2013年12月期)
代表者:Tan passakomatee( タン・パーサコンティー)

やはり、でかい!

タン代表の経歴が面白い

代表者であるタン・パーサコンティーさんが一代で築いた会社らしいが、その経歴が面白い。

1959年生まれ。両親は第二次大戦後に中国からタイに移住し、男女六人の子供をもうけた。父の収入だけでは家計をやりくりすることができず、末っ子だったタン氏はマレーシアに移住した父の妹の元に身を寄せて、中学卒業後にタイに戻ってきました。
戻ってきてスグにバンコクの写真フィルム販売会社に就職をしました。その時の初任給は700バーツ(約2300円)、5年間一生懸命働いてスーパーバイザーになり月給が20000(約65000円)バーツまであがったそうです。
「このままでは儲からない」と思った、もう一つは「現状に甘んじてはいけない」と思ったと、諸説あるのですが、私としてはどちらでもよいかと。ここから商売を始めました。
タイのチョンブリーに戻って、長距離バスのバス停で新聞スタンドを始めて、その売上を他の商品に回して、商品の一つに100バーツで仕入れたスヌーピーの財布を300バーツで売って儲けました。勢いに乗って半年後に外食や不動産業に進出して規模を拡大していきましたが、1984年の不動産不況で1億バーツの負債を抱えて身動きがとれなくなり、月100万バーツ(約325万円)の金利を払うために、資産のほとんどを売って、残ったのが日銭が稼げるレストランと借金3000万(約9750万円)バーツったそうです。
ここから再起、台湾で目にした結婚式用の写真スタジオを1993年にバンコクのトンロー通りにオープンさせ、これがタイ人の「派手好き・見た目重視スタイル」にはまり、20店舗に膨らみ借金を返済。そして、他業種もやっとおけば安心と考え、タイ人の「日本食は料理の名前がわからず注文しにくい」「好きなものを好きなだけ食べたい」にはまった、日本食ビュッフェレストラン「オイシ」を1999年にオープン。タイにおける日本食の代名詞にまでなりました。
日本食で成功した後に、タイにおいて緑茶飲料が出てなかったことに目をつけて、自社で開発・生産した緑茶飲料を2004年に本格始動。ここでもタイ人マーケットを知り尽くした戦略で大当たり。このオイシ株をタイアルコール飲料最大手タイビバレッジに売却。新たにイチタンを立ち上げて飲料事業を開始し、数年でオイシと並ぶまでに成長させました。

なんか、華僑の強さを感じる。

タイにいった方はご存知だと思いますが、オイシのお茶は甘味が入っているのが多いです。日本の感覚で飲んだらものすごいことに。なにせ、砂糖入りお茶ですから。でも、これがタイ人の心に刺さったんですよね。

立志伝中人物のタン氏のコメント

あるネットの取材のタン氏のコメントで

「成功するのに大切なのは、お金があることや、事業を始めるタイミングではないと思います。一つのことに集中すること、自分がやっていることを愛すること、諦めずにやり続けることの3つだと私は考えます。」

そして

「私も、何の仕事でも命がけで成功することを目指しました。ダメだったら、“腹切り”するつもりで。成功するには100%仕事に没頭することしかないと思います。」

成功の秘訣は、集中した愛して諦めないこと。そして、腹切りするつもで没頭すること。なんですね。

タン氏は日本人対してもコメントを残してます。

「日本の皆さんには、現状に満足せずそして変化を恐れず、他の国にどんどん出て行くような進取の気概も持って欲しいと思っています。」

保守的である日本の特質を掴んでます。このようなビジネスマンが日本でも多く生まれるとよいなぁと思います。日本起業家も負けてられないですね!

タイに関するご相談ありましたら、お気軽にどうぞ♪

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