大林素子主演のMOTHERをみて

いろんな話

昨日から天王洲銀河劇場で始まった「MOTHER~特攻の母 鳥濱とめ物語~」を見てきました。
今年で七年目に突入する舞台の主演は大林素子さん、特攻の母と呼ばれた鳥濱とめ役を見事に演じてました。脇役には阿藤快さん、ワッキーさん、日出郎さんなど豪華面々。前後半の二部構成になっており、後半では涙が止まらなくなるほどでした。どうやら泣いていたのは私だけでなく、周りからも涙すすりが聞こえてきましたし、隣のおじさんは前半寝てたとおもったら、後半は思いっきり泣いてました。

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で、私の見終わった感想としては、「この作品を多くの日本人に見てもらいたい」とかなり感動しました。特攻映画で日本アカデミショーをとった永遠の0と同じく、涙を堪えることができないくらいでした。特攻隊に関しては映画レベルの知識しかありませんでしが、これほどまで感動させられたので、あらためて特攻について調べてみたくなりました。

 特別攻撃隊(とくべつこうげきたい)は、生還の見込みが通常よりも低い決死の攻撃、もしくは戦死を前提とする必死の攻撃を行う戦術部隊のこと。wkiより

みなさんもご存知の特攻は、死を前提とした戦いになります。その特攻隊に選ばれた際は、戻ってくることは許されず、自らの命をかけて攻撃をすることになります。その際には遺書を書かされ、死を覚悟して飛び立つというもので、この遺書をもとにMOTHERの物語は展開していきます。今でも特攻隊員が残す遺書の多くが残されており、遺書を見るだけで泣けてきます。
この特攻攻撃基地として有名なのが鹿児島県にある知覧基地。この知覧基地から沖縄方面に向かって250kgの爆弾を積んだ特攻攻撃により戦死した人数は493名(中継基地の徳之島・喜界島含む)。全特攻戦死者1036名のうち半数近くがこの基地から飛びだったそうです。ちなみに永遠の0の舞台となったのは鹿屋基地になります。
マザーの中で特攻隊員が死を覚悟して友に「いずれ靖国神社に入って右の2本目の桜の木で会おう」と告げて特攻に行くシーンなどをみてると、総理大臣の靖国参拝問題がちらつきました。
ちなみに、靖国神社にはA戦犯者が眠っていると隣国からは参拝を非難されてますが、この非難は1985年からと最近のことでもあります。元々は戊辰戦争の戦没者を祀るために明治天皇が創建されたものであり、その後は日本国を守護するために亡くなった戦没者を慰霊追悼・顕彰するためのシンボルとなっていました。それが新聞の記事を発端に非難される的に。
私は戦争は反対だし、過去の過ちもしっかり受け止める必要もあると思ってます。これから私たちは、過去をしっかり受け止めて、これからどうするべきかを考えながら選挙に行ったり、行動をすべきだと思うのですが、今の平和な日本を作ってくれた特攻の人達が再び会おうと約束した靖国神社を参拝したい思う人は多いのではないでしょうか。

今回のMOTHERや永遠の0でのメッセージは、これから日本を創るべき若者に多くは向けられてと思います。MOTHERのような舞台が、後世に受け継がれていくべき作品だと思います。できるだけ長くそして多くの劇場で公演されることを願います。

少し調べたところ、今回のMOTHERの主人公鳥濱とめ役は、映画では2007年に「俺は、君のためにこそ死ににいく」で岸恵子さん、舞台では2008年に「帰って来た蛍」で伊藤つかささん、テレビでは2008年に「なでしこ隊」で薬師丸ひろこさんが演じてたようです。ちょっと観てみようかな。

正直、この手の問題を書くのは苦手です。昨日観させてもらったマザーの影響が大きいと思います。帰りの電車の中で、一緒に見た友人とは「この作品は、一人でも多くの日本人に見てもらいたい」と話してました。特攻で戦死した1036名をはじめ、戦死した人たちがいたからこそ、今の日本がある。少し考えさせられた一日でした。

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